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新刊が発売になった。初めて終活について書いた『あなたらしい終活をするために』。
新しい試みとしては、本の内容に関係する著者の解説動画が見られるようになっていること。出版元はアスク。
本の内容紹介を上げれば、次のよう。
介護されるってどういうこと?
相続は、お墓はどうしたらいいの?
終活ってそもそもどんなことを、どう考えていったらいいの?
そんな疑問を島田裕巳がひとつひとつ整理していきます。
自分なりの終活を準備するための一冊です。
いまどきは「断捨離」をしたほうがよいと考えている人が多いかもしれませんが、著者は必ずしもそうではありません。
「断捨離できない!」と困っている方には朗報です。
自分なりの終活をしていけばよいのです。
自分なりの終活をするなかで、特に押さえておきたいポイント(相続、お墓、人間関係、認知症になったらどうするか)を、著者が丁寧に解説していきます。
六波羅蜜寺の十一面観音像が十二年ぶりに御開帳ということで、昨日京都へ行った。前回も行っているが、もう12年経ったのだと思うと、月日のたつのは早いものだ。秘仏のため、金箔が良く残っている。できれば、全体が見えるといいのだが、化仏の部分が見えないのは残念。ただ、拝観料はなし。無料で拝むことができる。
その後、最近監修で出した『京都の古寺100選』で行ったことがないところに行ってみる。平等寺因幡堂は庶民信仰の場所。仏光寺派、真宗仏光寺派の本山で、相当な規模を誇っている。境内に大銀杏があるが、まだ黄色くなっていなかった。
錦市場を通ったら、アニメの世界に出てくるような商店街になっていた驚く。それにしてもエビを焼いたのが1本900円と、バカ高い。錦天満宮により、そこから染殿院。ここは入り口が分からなくて迷った。かなり小さい。しかも、甘栗屋から自動ドアの先にあったりする。そこで甘栗を買うが、これはうまかった。さらに蛸薬師堂。こちらも庶民信仰。
進々堂で、一休みして、祇園かわもとへ。若大将、先週急に声が出なくなったとのこと。回復しつつあるということで、一安心。
まだ時間が早かったので、清水寺のライトアップへ。それほど混んではいなかった。
宿泊は、八条の都ホテル。
今日は、バスで神護寺へ。50分の予定が、1時間20分くらいかかった。前回、石段を登るのに難儀した思いがあり、再チャレンジ。しかし、覚悟していると、さほどでもなかった。むしろ、降りる方がきつい。これは年のせいだ。膝が痛くなる。
紅葉は、あまり美しくなかった。夏の気温が高かったせいだろうが、こうなるとあの色鮮やかな京都の紅葉は望めないのかもしれない。
神護寺から高山寺へ歩く。高山寺ははじめて。明恵開山の寺だが、本堂は小さく、全体の寺という感覚がない。国宝の石水院が見どころ。
「鳥獣戯画」をはじめ、いくつもの寺宝があるはずだが、公開はされていない。
というわけで、紅葉はさほど楽しめない京都の旅だった。
昨日の夜は、紀尾井町夜話特別編「紀尾井町家話156夜」を見る。
それにしてもよく続いているものだ。昨夜は、右團次、九團次、廣松が出演で、亀蔵がアシスタント。
九團次と廣松は、その前の日に立川歌舞伎で見た。皆、はじめての出演らしく、その点で新鮮だった。歌舞伎の外の世界にいた人間がいかに歌舞伎役者になったのか、その点も興味深かった。
右團次が還暦を過ぎているとは意外。たしかに芸歴が長いのだから、それも不思議ではないが、年に見えない若々しさがある。ただ、一時ほど、体を使った演技をしていないのは事実かもしれない。
今日は團蔵が亡くなったとの知らせ。まだ73歳。最後の舞台は、「四千両」で、それは見た。わき役として貴重な存在だっただけに惜しまれる。
昼前に立川へ。伊勢丹で昼食をとったあと、立川ステージガーデンへ。こうしたものがあるのを知らなかった。
立飛というのは、もともと立川飛行機のことで、その土地を生かして今ではいろいろなものが建っている。
なかは、さいたまスーパーアリーナを縮小したようなステージ。
高尾山の本の仕事をしなければならないので、薬王院を舞台にしたという「玉藻前立飛錦栄」がお目当てだが、最初は、「新版 御所五郎蔵」。新版とはあるが、後半の部分は見ているので、あまりもともとのものとかわらない。前半の「時鳥殺し」の場面ははじめてみたが、相当に残虐だ。
「玉藻前立飛錦栄」は、道成寺が核になっていて、そこに9変化が入る。壱太郎がしっかりと一人で踊るのをこれまで見たことがなかったが、さすが達者なものだった。これが一番の見物。変化の部分はさほどでもないが、力強いものも得意なようだ。
昨日は南浦和へ。さいたま市文化センターで開かれる「第49回淡青祭」を見るため。
これは、日ごろ、娘が所属しているアメフト部を応援してくれている東大応援部の催し物。こんなものがあるのは知らなかった。私が大学を卒業した1976年から続いているらしい。
ここの大ホール、2000席くらいあるようだが、相当の席が埋まっていた。3部構成で、バンドステージ、チアリーディングステージ、応援歌・応援曲・寮歌・拍手紹介と続く。全体で4時間半。休憩を抜いても4時間と長丁場。なかでも第3部がメインで、その半分くらいを占める。
いかに応援部、体力が必要なのかがわかったが、とくに拍手というのは、主将の力が試されるところ。今年の主将、身体能力が高く、ちょっと驚いた。
応援部の部長が、宗教学の後輩だというのも知らなかった。とにかく全体に熱い催し物で、東大にこのような世界があるとは驚きの一日。
創価学会の池田大作氏が亡くなって一年が経った。今日の『聖教新聞』では、大きくそのことを取り上げている。
ただ、会員が集まっての大規模な法要は行われないようだ。各家庭で「追善」と記されている。
ずいぶんとあっさりしたものだが、そこには創価学会の死生観が示されているのかもしれない。逝去を伝える一年前の『聖教新聞』では、「池田先生が霊山へ」となっていた。
霊山は霊山浄土であり、そこへということは、すでに成仏したことを意味する。これは、すべての衆生の成仏を説く『法華経』の考え方にかなっている。成仏しているのであれば、追善はもう必要ではないことになる。
その点が、曖昧。創価学会が新しい、そして現代的な死生観を打ち出すなら、残されたものが故人のために善を追加し、成仏をはやめるという考え方を否定してしかるべきなのかもしれない。追善ということばが、一般化しているので、どうしてもそれが使われてしまうということなのかもしれないが、創価学会が儒教と習合した伝統的な仏教のあり方を否定したら、それは興味深いことになるのではないか。「忌」ということばについても、同じことが言える。
これにも関連するが、池田氏の納骨のことが伝えられておらず、墓がどこなのかも明らかにされていない。創価学会の霊園には墓があるのだが、果たしてそこに納骨されているのだろうか。このあたりは不思議だ。
政治学者の菅谷幸浩氏が朝日カルチャーセンター新宿教室で講義した「田中角栄に挑んだ自民党政策集団」を受講した。
これは、最近刊行された『青嵐会秘録』(並木書房)をもとにしたものだった。
私はこの著書を読んではいないが、講義のなかでは、本に書かれていないこともいろいろと語られ、そこの部分もかなり興味深いものだった。青嵐会が出現し、話題をさらったのは、私が20代の頃になる。社会が激動している時代で、田中角栄という存在が大きな影響力を持っていた。それを背景に、なぜ青嵐会が生まれ、また短期間に消滅していったのか、それが関係者への取材から明らかにされていったが、こうした試みはこれまでほとんどなかったようだ。
興味をそそるのは、青嵐会に集ったメンバーが皆、個性的であったこと。首つり自殺という悲劇的な最期を迎えた中川一郎氏などはその代表だ。青嵐会というと、石原慎太郎の名があげられることが多いが、彼は会の中心ではなく、地方出身者が多い青嵐会では浮いた存在だったらしい。
いろいろと勉強になったし、今日の政局を考える上でも参考になった。
今日は、東大のアメリカンフットボール部、ウォーリアーズの最終戦が、調布のアミノバイタルフィールドである。しかし、私はNHK文化センターさいたまアリーナ教室で講義をしなければならないので、そちらには行けず。さいたまに行きながら、東大のOBが解説するラジオを聴く。
ちょうど、講義が始まる前に試合が終わった。結果は桜美林大学に対して14対6で勝利。相手にタッチダウンを許さなかったことになる。これで、東大は4勝3敗でシーズンを終えた。
去年が全敗で、入れ替え戦に臨まなければならなかったことからすると、大きく進歩している。あと少しで大学日本一を決める戦いには進めなかった。ただ、明治戦も慶応戦も延長で勝っているので、これに負けていれば1勝しかできなかったことになる。
これで、トレーナーをやってきた娘も引退。あとは、卒論を書き上げて、就職にむかうことになる。
今日は私の71回目の誕生日。今年はベイスターズが26年ぶりに日本一になったので、なんか気分が良い。
昨日は、午前中朝日カルチャーセンター新宿教室で「鎌倉仏教と武家政権」の講義。道元と禅をとりあげる。道元が鎌倉に来た経緯を中心に論じた。
終わってから、京王プラザの樹林で、今日発売の水野和夫氏との共著『世界経済史講義』の打ち上げ食事会。構成の斎藤哲也氏にも来ていただいた。
担当編集者の筑摩の羽田雅美さんとは、30年来のおつきあい。これが彼女の最後の新書で筑摩を退職される。
いったん家に戻り、少し仕事をして、ふたたび新宿へ。随園別館で久しぶりに食べるが、値段が変わっていないのに驚く。味も同じ。
そこから、サンモールスタジオへ。高橋いさを氏の芝居「ジキルの告白」を見る。事件シリーズの最新作だが、全体にち密にできあがっていて、今までで一番よかった。終演後、高橋氏の大学の同級生である三谷幸喜氏が来ていたいたので、声をかけさせてもらった。妹もこの二人の同窓。私が、「あっちゃ」の兄であることに三谷氏は驚かれていた。
誕生日発売の『世界経済史講義』は私にとって210冊目の著作になった。
前回ベイスターズが日本一になった1998年は、私にとっては不遇の時代。それから、ずいぶんとたくさんの本を出せて、幸福なことである。
日本でも、ストリーミングのQobuzのサービスがはじまった。
これまで私はTidalを使ってきた。これがずいぶん長くなった。
ただ、Roonを通して使っている。Qobuzも同じようにRoonを通して使うことになる。
巷では、TidalとQobuzで音質に違いがあるという見解も目にするが、今のところ、違いがあるようには感じられない。Roonについても、専用機のNucleusを通してなので、そのせいもあるのかもしれない。
ただ、表示の仕方が両者では違う。あるいは、どういう音源があるかでも違いがある。Qubozの方が、さまざまな音源を入れている場合が多いが、ただ、ハイレゾになると、両者の違いは少なくなる。Qobuzはe-onkyoと統合のはずだが、その面がまだよく分からない。これは、もっと研究してみないといけないのかもしれない。
昨日は、朝から歌舞伎座へ出かけた。施設の整備で、通常の顔見世興行がなくなり、「ようこそ歌舞伎座へ」という特別公演。鑑賞教室のようなおもむき。
したがって、最初は歌舞伎座を映像で紹介し、虎之介が歌舞伎の入門編のようなことをやった。この最後は写真撮影が可。
ほかにも、何もくれないがスタンプラリーがあったり、「石橋」の獅子になって写真がとれたりと、場内もいつもと違う。
公演は、「三人吉三」と「石橋」。これも、ともかく分かりやすい演目が選ばれている。
終わってから、銀座で若干、神社めぐり。ギンザシックスの稲荷社ははじめて。
以前と社は変わらないようだ。
さらに、乃木坂へ出て、サントリー美術館で「英一蝶展」。
この屏風絵だけ写真撮影ができた。
昨日は、御厨貴さんの叙勲のお祝が、サントリー美術館であった。
今回のは、瑞宝中綬章。いろいろと業績がある御厨さんだが、上皇の譲位のことが大きいのではないか。会場は、前回紫綬褒章のお祝があったところと同じ。スピーチでは、最近愛用されている杖の考現学が中心だった。
それにしても、多くの人がかけつけてきて、大盛況。鷲田清一さんは、スピーチが音声で流れたが、その間、壇上には鷲田さんのお面(?)を被った代役が立つという斬新なもの。誰が考えたのだろうか。
終わってからは、乃木坂魚真へ。久しぶり。2階のテラスで少々寒かったが、上田紀行君のファミリーヒストリーを聞いたところで、他のメンバーもそれぞれがヒストリーを語り興味深かった。上田君とは同じベイスターズファンなので、日本シリーズで勝ったことで盛り上がる。
上田君も、東工大を退職し、これからは「宗教、がんばれ」で自身頑張るとのこと。これには期待したい。
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