11月15日(金)池田大作氏が亡くなって一年が経った
創価学会の池田大作氏が亡くなって一年が経った。今日の『聖教新聞』では、大きくそのことを取り上げている。
ただ、会員が集まっての大規模な法要は行われないようだ。各家庭で「追善」と記されている。
ずいぶんとあっさりしたものだが、そこには創価学会の死生観が示されているのかもしれない。逝去を伝える一年前の『聖教新聞』では、「池田先生が霊山へ」となっていた。
霊山は霊山浄土であり、そこへということは、すでに成仏したことを意味する。これは、すべての衆生の成仏を説く『法華経』の考え方にかなっている。成仏しているのであれば、追善はもう必要ではないことになる。
その点が、曖昧。創価学会が新しい、そして現代的な死生観を打ち出すなら、残されたものが故人のために善を追加し、成仏をはやめるという考え方を否定してしかるべきなのかもしれない。追善ということばが、一般化しているので、どうしてもそれが使われてしまうということなのかもしれないが、創価学会が儒教と習合した伝統的な仏教のあり方を否定したら、それは興味深いことになるのではないか。「忌」ということばについても、同じことが言える。
これにも関連するが、池田氏の納骨のことが伝えられておらず、墓がどこなのかも明らかにされていない。創価学会の霊園には墓があるのだが、果たしてそこに納骨されているのだろうか。このあたりは不思議だ。
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