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今年は昭和100年、戦後80年という節目の年だ。
そこで、というわけでもなかったのだが、神道指令について論じた本を刊行した。『GHQは日本の宗教をどう変えたのか 神道指令について』というもので、育鵬社から刊行された。
神道指令は敗戦直後の1945年12月15日に発せられたもので、日本国家と国家神道の分離を指示したものだった。問題は、国家神道=神社神道とされたことである。アメリカ人の感覚では、神社はキリスト教の教会のようなものと誤解されたのは間違いない。その誤解から指令が発せっれ、国家と宗教との分離が憲法に盛り込まれることで、占領が終わった後も、効力を発揮し続けた。しかも、日本の憲法学者は、憲法には政教分離の原則が示されていると解釈するようになる。条文にはないにもかかわらずである。
政教分離は、靖国神社の国家護持が問題になったとき、反対派の武器として使われた。そして、それは首相の参拝にも影響した。そうした経緯について論じたのがこの本である。
昨晩は、急遽呼ばれて、アベマプライムに出演した。
読売新聞が、女性天皇容認の提言をしたことを受けてのもので、今出ている皇位の安定的継承についての対策などが話題に。
これは、答えの出ない問題で、妙案はない。女性宮家の創設が決まれば、それは、女性皇族が結婚するハードルを今以上に上げることになる。
旧宮家の養子による皇籍復帰については、竹田氏と議論になったが、現在の上皇の結婚、いわゆるご成婚の際には、旧皇族や旧華族の家は、候補にあがると娘を見合いで急に嫁がせたりした。果たして、そうした人たちが皇室を守る役割を果たせるのか。そもそも、手を挙げる人たちはいるのか。
女性・女系天皇に道を開いておくことは、緊急事態を避けるための喫緊の課題ではないかと思う。
昨日は昼から出かける。赤坂へ。永楽倶楽部というところで開かれた経営革新研究会で講演をする。宗教と政治、経済、そして戦争の関係について。質疑応答を含めて2時間ほど。永楽倶楽部は、大隈重信が創設した早稲田倶楽部という社交クラブからはじまるらしい。慶應の交詢社にあたるもののようだが、規模は小さい。慶應三田会を研究してきた点からすると、興味深い場所だった。
終わってから、同じ赤坂でニューヨークタイムスの取材を受ける。墓じまいについて。喫茶店で取材を受けたが、そこはコーヒーがすべて1000円以上とお高いせいか、取材が続いているあいだ、他に客がいなかった。
時間があったので、そこから半蔵門を通って、靖国神社まで歩く。
そこで一服。
時間になったので、市ヶ谷のアルカディアへ。『葬式消滅』と『東京10社の秘められた物語』を出したもらったGBのパーティー。最近では、こうしたものが珍しくなった。社員の人たちが若い世代ということが、それを可能にしているのかもしれない。2時間あっという間だった。
最近、生成AIを使うようになった。GoogleのGeminiのアドバンスを使っている。
これが便利。たとえば、4月に行ったNHK文化センターでの講演を、録音すると、レコーダーのアプリで文字起こしをしてくれる。
このままだと修正の必要があるわけだが、それをGeminiに送り、読みやすく直してくれと言うと、そうしてくれる。
それでも、まだ間違いがあったりするが、それを数分直すと、十分に読めるものになる。それをノートで公開している。それが、「講演:現代社会における新宗教、カルト、そして政治」だ。
絵も描いてくれる。
今日は歌舞伎座昼の部。
播磨屋さんにとってもらった一等席。招待ではない。
最初は「寿式三番叟」。前半の儀式的なところはよかったが、後半の5人三番叟はショーの趣。箇所だけが、三番叟らしい不敵な笑みを浮かべ、種之助もそういうところがあるが、後の三人はまったく同調していない。そこらあたりどうなんだろうか。
次は「勧進帳」。團十郎の弁慶は、ずいぶんと大人になったというか、貫禄十分。保先生も書いているが、前半の方がいい。後半は、なぜか緊張感が薄れた。新菊五郎の富樫は、最初の名乗りがよいが、こちらも、進むにつれて迫力がなくなっていった。團十郎との「勧進帳」を望んだのだから、もっと迫ってほしかった。
3演目目は「三人吉三」。時蔵、彦三郎、錦之助。時蔵は、ここのところとてもよい。彦三郎も、悪くない。錦之助のせりふ回し、七五調が板についてない感じがした。
最後は、「三人道成寺」。すっぽんからでてきたところから、新菊之助が目を引く。女形の踊りは初めてのはずだが、まったくそう思わせない。花道で、扇子を帯に押し込んでしまい、出ないところを父親から渡された。ここらあたりがいかにも親子。
玉三郎の道成寺は、もしかしたらこれが最後かもしれない。新菊之助の将来が楽しみという、そういう舞台だった。
朝大失態。金曜日と間違えて、歌舞伎座へ行ってしまった。劇場の前で気づき、家に戻る。
そのまま家で仕事をして、夕方また歌舞伎座へ。夜の部を観る。
最初は、松緑の「義経腰越状」。観たことがあるような気もするが、まったく覚えていない。最初、左近が出てきたが、体の動きが父親ソックリ。そこで奇妙なスズメ踊りとなるが、これがよくわからない。
松緑は、酔態での踊りということになるが、こちらも分かりにくい気がした。かなり難しい演目なのではないだろうか。再演を期待したい。
音羽屋襲名披露の口上は、当人たちの他、松緑、團十郎、梅玉、玉三郎、楽善のみの挨拶。後ろに居並ぶ音羽屋の面々。誰かあまりよく分からなかった。3階から見たせいもある。團十郎がかつての左團次の役をしているようで、内容も毎日違うらしい。それは当人の弁。
最後は「弁天小僧」。新菊五郎お手のものだが、南郷は、父親の松助没後20年ということで、松也。頑張ってはいるが、兄貴分にはなかなか見えない。
勢ぞろいはちびっ子。とくに梅枝が小さくて、頑張っている感じ。
最後は、立ち回りと、山門。7代目菊五郎が最後立ったのがうれしかった。
昨日は、午前中は朝日カルチャーセンターの新宿教室で、三つの古都をめぐる物語の第5回目。
途中で、電源が落ちるというトラブルが発生した。原因は、タップの電源がオフになっていたこと。それに気づき、すぐに復旧できた。これはよくある。
昼食は編集者と、いろいろと話をする。
その後、市ヶ谷へ。寺島靖国さんと待ち合わせ、ディスクユニオンの本社へ。そこで、ベイFMで放送される寺島さんのジャズ番組の収録に臨む。
最初、かけたのが吾妻光良とザ・スインギング・ボッパーズの「焼肉ムーンライト」。
予想された通り、寺島さんには不評。そのせいか、正統派ジャズということで、寺島さんはブッカー・リトルとか、ブッカー・アービンをかけていた。たしかにこちらは正統派のジャズ。
ブッカー・アービンのアルバムは、キャンディドから出たもの。キャンディドやミンガスについて語ってみたら、良く知っていると感心された。というか、それも不評だった。
後、私は、ラッセル・マローンとキースのソロをかける。放送は6月らしい。
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