6月16日(月)音羽屋襲名は2か月目で夜の部
昨日は午後、歌舞伎座の夜の部へ。
演目は「暫」から。絢爛豪華ないかにも歌舞伎らしい演目だが、中身は荒唐無稽。最近は成田屋しか演じていない。昔は、2代目松緑やら羽左衛門が演じていた。こうした作品、現代の人間には絶対に書けない。それ自体が文化財。
次は、菊五郎、菊之助襲名の口上。その後は、その親子の「連獅子」。この親子のものは一昨年の9月に見ている。そのとき、菊之助は9歳。うまくできなくてもどかしそうだったが、2年経つと、すっかり変わっていた。子獅子が安定してきて、親の方が心配がなくなったのか、なかなかよい親獅子。今回よく分かったのは、親獅子は子獅子がしっかりと成長したのを確認して、突き落としていること。なるほどと思った。
最後は「芝浜皮財布」。松緑が政五郎をはじめて演じている。真面目なところはぴったりだが、前半のダメな部分。ダメさが物足りない。酒飲みに集まってきた連中も、なぜ女房自慢をするのか、そこらあたりがわかっていないようでもあった。年の差を基準に自慢するのだが、それも他に自慢する種がないから。そこらあたりがうまく出ていない。前に見たのは、7代目菊五郎の政五郎。見ながら、それを思った。
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