昨日は、午後はNHK文化センターさいたまスーパーアリーナ教室で講義。伊勢神宮の斎宮の話で、内親王と女王の違いにも言及した。
終わってから都心へ。有楽町で降りて、妻と落ちあい、歌舞伎座の筋書きをゲット。妻の方は、芝晶を見るために幕見。私は夜の部。
演目は「鬼平犯科帳」だが、私はこれを今までテレビなどでもまったく見たことがない。その点で、よくわからないところがあるが、
前半と後半、前半では若いころの鬼平でまるでやくざ。それをぼたんが諭すといった内容。ぼたん登場のところがちょっとおもしろかった。その年齢の女の子が舞台に乗ることは少ないので、観客も何か不思議な感覚に襲われ、登場の拍手もなかった。
最初は、幸四郎と團十郎の立ち回りで見栄を切ったりするが、歌舞伎的なのはそこだけ後は時代劇。
後半は、幸四郎が大人になった鬼平を演じるのだが、前半の染五郎の演じた若き日の鬼平とあまりに違いすぎて、別の作品のよう。
最後は、染五郎と團子の「蝶の道行」。これは、前に見たような見ていないような。事前の宣伝写真で團子がかわいく写っていたが、舞台はそのまま。こんなに女形の踊りがうまいとは、驚いた。そんなに女形をやっていないと思うのだが、新しい女形のスターが現れたかのよう。
観劇後は、ふたたび妻と落ちあい、軽く魚真。
最近、noteの方に書いた記事が「アゴラ」に転載されている。
参政党の分析だが、これはAIを駆使して作り上げたもの。
参院選でどれだけ票を獲得できるかも注目だが、問題はそれから。果たして大化けするのか、一時のブームに終わるのか。とくに「参政党の研究」では、そこに焦点をあてた。
歌舞伎座7月大歌舞伎の初日。
昼の部へ行く。
「大森彦七」は、代役で最近注目の廣松が、重要な役を無難にこなしていた。
「船弁慶」は、團十郎が静御前から知盛。静御前もだいぶ自然になった。よかったのは知盛。力が入っていないで、それでいて力感がある。義経一行が大波に襲われていたので、巷で噂の予言はこれだったようだ。後、素晴らしかったのは小太鼓の傳次郎。この人の小太鼓は、素晴らしい。控えているところから、期待大だったが、それにたがわず。最後、知盛の花道の引っ込み、小太鼓と戦っているようだった。
「高時」は、巳之助。体の軽いのが何よりだが、絶大な権力を持った人間の横暴さがない。芝晶が腰元で出ていた。終わってから連絡したら、腰元は普通名題の役。その点で大抜擢。台詞もあるし、頑張ってほしい。
「紅葉狩」では、やはり團十郎が長足の進歩。決して女形ではない女の不思議な色気が一瞬感じられた。相手が幸四郎というのもよい。
終わってから、木村屋であんパンを買って帰る。
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