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October 2025

October 31, 2025

10月31日(金)ハロウィン前日に平山昇さんの講義を朝カルで拝聴する

今日はハロウィンだが、最近、年を追うごとに盛り上がりに欠けるようになってきた気がする。渋谷で大々的に行われていた頃がピークだろう。それが規制されたことも大きいが、楽しみにする要素が少ないことも、その原因になっていそう。カボチャの菓子というのも、どうしても食べたいものではない。結局、日本には定着しないのかもしれない。

昨日の午後は、自分の講義ではないが、朝日カルチャーセンターの新宿教室に出向く。私が推薦した平山昇さんの講義を拝聴しに出かけた。

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写真は講義が終わってからのものだが、最新刊の『戦前日本の「聖地」ツーリズム』がテーマ。話も分かりやすいし、面白かった。

講義の前後に話もしたが、オーケストラもやっているようで、東京にはショスタコーヴィッチやシベリウスだけを演奏するアマチュアオーケストラがあるとのこと。彼はクラリネット奏者らしい。

 

October 30, 2025

10月30日(木)TOPPANホールで渡辺貞夫さんの生音のライブを聴く

昨日の夜は、某出版社の方のお誘いで、TOPPANホールへ。TOPPAN の感謝の夕べということで、渡辺貞夫さんのコンサートを聴きに行った。

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関係者を呼んでの集まりらしい。普段はクラシックが多いとのことで、ジャズは珍しい。渡辺さんの演奏を生で聴くのは、2016年にブルーノートへ行って以来のことかもしれない。そのときは、ギラッド・ヘクセルマン(g)、ベン・ウィリアムス(b) 、ユリシス・オーエンス・ジュニア(ds)というメンバーだったが、今回は日本人ばかり。

最初は音がずれて心配になったが、演奏が進むにつれて快調に進む。アドリブの部分が少なく、また聴衆があまりJAZZに慣れていないので、雰囲気はもう一つでもあったが、渡辺さんのアルトの音色は美しい。

この開場、音の良さで評判とのことだが、完全な生音。こうしたジャズライブも珍しいかもしれない。渡辺さんも92歳で、もしかしたら、聴衆の誰より年長だったかもしれない。いつまでも元気にやってほしいものだ。

 

October 28, 2025

10月28日(火)ジャック・ディジョネットが亡くなってしまった

昨日知ったことだが、ドラマーのジャック・ディジョネットが亡くなった。

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83歳ということなので、まだ少し早すぎる気がする。彼の演奏はいろいろ聴いてきたが、生で聴いたのはキース・ジャレットとゲイリー・ピーコックのスタンダーズ・トリオだけかもしれない。それは複数回聴いているはずだ。

キースとの縁は深く、チャールズ・ロイドでもマイルスのバンドでも一緒だった。独自の活動としては、スペシャル・エディションというバンドがあったが、そのドラミングは独特で、叩くというより、空間を作り出すという演奏の仕方であったように思う。

キースはまだ存命だが、体は不自由で、ゲイリーはとっくに亡くなっている。寂しい限りである。冥福を祈りたい。

October 27, 2025

10月27日(月)『岩戸開き』というタイトルの雑誌にAIについて書いた

今回は『岩戸開き』という不思議なタイトルのついた雑誌に記事を書いた。

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AIの特集なので、最近考えていることを書いてみた。特集のタイトルに霊性とあるが、中世においては前提だった天使の知性というものとAIを比較してみた。

今、人文ライターの斎藤哲也氏と共著でAIと書くということをテーマにした本を用意している。それは、今年中にでるはず。

October 26, 2025

10月26日(日)宝島社のムック『予言の日本史』は来週発売だが元本がある

監修した本だが、宝島社のムックとして『予言の日本史』が来週29日に刊行される。

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その冒頭でも示したように、最近でも7月5日に大津波が来るとする『私が見た未来』が大きな話題になり、社会問題さえ生んだ。

日付を限定した予言は、そのように意外な力を発揮することが多い。では、日本の歴史を振り返った時、各種の予言はどのようになされ、どう社会に影響してきたのか。また、その背景はなにかなど、網羅的に扱ったのがこのムック。

実は、前に同名の新書を出したことがあり、それがムックの下敷きにもなっている。

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こちらは現在、電子書籍でしか手に入らないが、関心があれば読んでほしい。

October 25, 2025

10月25日(土)プレジデントオンラインに書いた記事が9月のベストに入るがその中で触れた『日本の後宮』の講座も近日開講

プレジデントオンラインでは、ここのところずっと皇室関係の記事を書いてきたが、9月に書いたものが、その月のベストということで2位に入った。

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天皇の母という独特の視点から書いたことで注目されたようだ。

この記事のなかでは、中公新書の遠藤みどり氏の『日本の後宮』にふれている。遠藤氏は、今度12月18日10時半から朝日カルチャーセンターの新宿教室で、これに関する講座がある。私が担当者に推薦したものなので、多くの人に聞いてもらいたいと思っている。

 

 

October 24, 2025

10月24日(金)LP12は一時留守になるがバージョンアップは実に悩ましい

今日の午前中は、サウンドクリエイトの方からM氏が来て、LP12を引き取っていった。といっても売ったわけではなく、バージョンアップのため。

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基盤をKoreからKeelに交換してもらう。家ではできないということなので、1週間ほど不在になった。空いたので棚板を蜜ろうで磨いてみた。

Keelにしたのは、8月に値上げになったからで、その前に予約をした。ところが、最近になってKeelSEが発売になった。それをオーディオショウでじっくり聴いたわけだが、さらにバージョンアップするのかどうか、そこが今の問題。

1日には戻ってくるので、それまでに検討しなければならないようだ。悩ましいことである。

 

October 23, 2025

10月23日(木)柏土産はなぜかトップスのケーキ

昼まで家で仕事。午後になって、出かける。小田急線、千代田線、常磐線と、これは一本でつながっているので、代々木上原から柏まで行く。

柏にあるNHK文化センターの教室で、今日から神社についての講座がはじまった。

行くのは楽だが、問題は椅子。ずっと坐りづめだとつらい。帰りはとくにそれが問題になった。

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せっかく遠くまで行ったので、何か土産をと思ったが、けっきょく高島屋でトップスのチョコレートケーキを買う。もちろん、東京でも買えるが、どこでも売っているというわけではない。そんな一日。

 

October 22, 2025

10月22日(水)住友ビル三角広場ではなんとハロウィンが盆と習合していた

今日は新宿の朝日カルチャーセンターで、日本10大神社の講義。藤原氏篇の第1回ということで春日大社について語る。

その後、午後には黒崎政男さんの講義を拝聴する。今回は、キリシタンの時代の、魂をめぐる西と東の世界観の衝突について。

質問の時間には、ちょうどその日住友ビルの三角広場で開かれる「ハロウィン盆踊り」について話しをした。ハロウィンと盆とは、死者の魂がこの世に戻ってくるということで共通している。そうした土俗的な信仰が世界にあったわけで、それが、融合するのも必然かもしれない。立川での妖怪盆踊りもそうだし、どこかでスリラー盆踊りが開かれているらしい。ハロウィンと盆の習合という現象はとても興味深い。

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ということで、夕方はハロウィン盆踊りを見に行く。最近の盆踊りはずいぶんと現代的。

ワインが一杯ではなく一本1500円と、相当に安かった。

October 19, 2025

10月19日(日)オーディオショウは3日目で復活された鈴木裕さんの講演を聴いたら偶然寺島靖国さんの案内役になる

インターナショナルオーディオショウは3日目。今日も出かけたのは朝、エソテリックのブースでオーディオ評論家の鈴木裕さんの講演があったから。鈴木さんとは、寺島靖国さんのミュージックバードで一度ご一緒した。その日飲んだりもしたのだが、その後、脳梗塞で倒れられたということを聞き、心配していた。今日は、それ以来初めての講演ということで、それを聴きに行った。

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杖をついていらして、ご自身ろれつが回らないと言っておられた。それでも、エソテリックのスタッフが補って、講演は無事に終わった。終わってから挨拶をさせていただいたが、倒れたころはものすごく忙しかったらしい。

そこからLinnのブースに行って、キールの新しいSEを持たせてもらった、確かに思い。それにしても、Linnのシステムは、音の空間に奥行きがあち、左右にも広がる。それは他にないものではないだろうか。

地下一階に戻って、売りがのところで、テッド・ガーフィンケルさんとはじめて話をさせてもらった。彼の作った「アップ・アンド・ダウン」というアルバムを、30年以上前NHKのナイトジャーナルの番組でかけたことがあり、その話をした。新しいアルバムをヘッドフォンで聴かせてもらっていたら、そこに寺島靖国さんと藤田さんが来られた。約束していたわけではなかったが、私が案内役になった。

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めぼしいもんとしては、昨日聞いた億超えスピーカーがいいだろうと、それを案内する。感想は今度「オーディオ・アクセサリー」誌に出るはず。最後は、mayaさんが話しているブースに行き、立ち見でもあったので、早々に退散して焼肉屋で飲む。途中藤田さんが仕事で帰られたので、寺島さんとさしで話をする。そうしたら、今度Linnを聴きに行くことになった。

ちょっとしたことで、展開が変わる、非常に興味深い一日になった。

October 18, 2025

10月18日(土)もう億超えのスピーカーは珍しくなくなったインターナショナルオーディオショウ

インターナショナルオーディオショウは2日目。今日は、億超えクラスのスピーカーを聴くのが目的。

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最初はYGのタイタン。価格は198,000,000円(税込)になる。これはサブウーファーだけアクティブになったもので、フルアクティブになるともっと高くて2億円を超える。

ただ、会場の天井が低いので、本領発揮とはいかなかった。部屋が狭いので、鳴らすアンプなども小ぶり。担当者に聞くと、アメリカに戻った後のデモでも、アキュフェーズのA級アンプを4台使うとのこと。そうした環境でないとちょっとわからない。

もう一台は、マーテンの「Coltrane Supreme Extreme」で、こちらは1億6000万円くらいのようだ。こちらは、アンプもしっかりしていて、部屋も広い。その点では、さすが億を超えるスピーカーという感じはした。

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面白かったのは、これを鳴らしているイタリアのメーカーの技術者の話。人間の耳に構造が複雑で、そこに歪みが生じるが、脳がそれを補正する。そうしたことを踏まえ、アンプにも人間には感知できない歪みをわざと与えているらしい。そこらあたり、わかりにくかったが、話としては面白かった。

億を超えるスピーカーなど、一般の人間には買えるものではないが、オーディオがどこまで進化するか、その点は注目されるところ。

昨年のショウでは、ソナス・ファベールが億超えのスピーカーを出していたが、その際にはサブウーファーを別にしていた。これは、YGの考え方にも通じるし、実は我が家のシステムにも通じている。我が家のLinnの考え方が世界に広がっているとも言えるわけで、これからどうなるのだろうか。

October 17, 2025

10月17日(金)インターナショナルオーディオショウの第1日目はまだ億超えスピーカーにはたどり着けず

今日はインターナショナルオーディオショウの初日だった。11時ころに行く。

Linnのブースに挨拶に行き、今度出たキールのSEについて説明してもらう。形がずいぶんと変わった。視聴するシステムでは、それも使われているようだが、他の要素もあるので、それだけでは判断ができない。難しいところだ。

そこからいろいろとまわる。

最初に感銘を受けたのはKlipschのフラッグシップであるJubileeというスピーカー。ホーンの2ウェイ。かなり大型だが、音がのびやかで落ち着いて聴ける。

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1台500万弱なので、両方で1000万円弱。今どきとしては、さほど高くないということかもしれない。

もう一つ、じっくり聴いたのはウィルソンオーディオのフラッグシップ・スピーカー。こちらは3000万円を超える。テグダスのアナログ・プレイヤーで鳴らしている。こちらもとても聴きやすい。

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鳴らしているシステム全体ではいったいどれほどの価格になるのか、バッテリー電源などもあり、相当に高価なはず。それで音が悪ければ、どうしようもない。

明日は、2億円前後のスピーカーを聴くつもり。

October 16, 2025

10月16日(木)歌舞伎座「義経千本桜」をコンプリートしたのだが

昨日は歌舞伎座へ。今月は4度目になる。「義経千本桜」Bプロの3部を見る。

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歌舞伎を見るのに、空が暗くなってからというのは変な気分でもある。

3部は、「吉野山」と「四の切」。2部だと、「吉野山」は昼の部の最後になるだろう。3部だと、その位置が変わる。2部制か3部制か、どちらも選択できたのだろうが、今月の終わりには立川での立飛歌舞伎がある。今月出ている役者がそちらに出る。團子や右近など。それと関係するのか、歌舞伎座の方は千穐楽が早い。千穐楽から一日明けて立川になる。邪推すると、そういう形にすることで、公演の日数が減るのを3部制で補ったのではないか。料金がさほど変わらない。

演目の方だが、「吉野山」は気圧が低いせいかあまり集中できなかったような。その分、さほど面白くはなかった。

「四の切」は、右近のリアル忠信が悪くない。亀井駿河が、今月知盛をやっている巳之助と隼人なので、これが立派で舞台がしまった。

右近の狐の方は、喜びが満ち溢れていて、音羽屋型でも、客席への向き方など工夫があるように感じられた。

ただ、それと團子の狐を比べると、團子の驚異的な身体能力のすごさが思い出され、ちょっと右近は物足りなかった。

今月はAプロBプロで、都合6回の公演を見たことになる。それぞれ演出がかなり違い、その分、上演時間も違う。その点では、いろいろと勉強になった。

October 14, 2025

10月14日(火)宝島社のムック『絶景×神社』は新装版で変わったところは

今回、宝島社のムックとして『絶景×神社』が出ることになった。

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とはいっても、これ2020年12月に一度出たものの再刊。ただし、判型が大きくなったので、写真の迫力が増している。これから、神社を訪れるには絶好のシーズン。これを手に回ってみてはいかがだろうか。

 

October 13, 2025

10月13日(月)歌舞伎座「義経千本桜」鳥居前の鳥居が一本でまずはそれにビックリ

今日は、歌舞伎座「義経千本桜」のBプロ、第1部と第2部を見る。

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祝日なので、日の丸が上がっている。

「鳥居前」は、右近の忠信。元気が良くて、声が通る。松緑に教わったようだが、しっかり荒事になっている。左近の静は、やはりまだ弱い。良かったのは、歌昇の義経。義経ができるというのは大きい。鳥居は三本ではなく、一本だった。それがこれまでなので、澤瀉屋が違うのだろうか。まさか、ここで指摘して直したわけではないだろう。

「渡海屋・大物浦」は、巳之助の銀平、知盛。銀平から悪くない。知盛も悲劇性が良く出ている。

第2部は、「木の実」から「すし屋」。権太は仁左衛門。当然だが、うまいし、今回はこれまでとは演出がかなり違う。全体を見直したのだろう。お里は米吉。今、もっともお里にふさわしい。AプロとBプロの演出の違いというのはいろいろ面白く、首実検でたいまつが出たのは初めて見た。ただ、権太の母親が首の入った寿司桶を軽々とかつぐところは矛盾がある。芝翫の梶原も立派だった。

 

October 12, 2025

10月12日(日)政局不安定なおりいろいろあって立川恐るべし

今日は日曜日だが、家で仕事。公明党の連立離脱を受けて、それについて書く。

書いている間に、東大アメフト、中大戦。最後、逆転勝利、そこだけ中継のラジオを聴く。

午後は、クライマックスシリーズのベイスターズを見る。初回、ジャクソンが5点を取られ、どうなるかと思ったら、裏に5点返す。そのまま、投手戦で、後半まで行く。

そこで立川へ。一昨日、妖怪盆踊りという行事があるのを知り、怪談好きの妻のため、出かける。妖怪盆踊りの方は、妖怪がただ行進するだけで、あまり面白くなく、後悔したのだが、下に降りてみると、立川よいと祭というのをやっていて、それが面白かった。

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山車が出て、演者が滑稽な踊りを披露するというもの。他にも、灯籠のような神輿、あるいは大太鼓など。こちらを堪能する。

場所は、北口のかつては立川飛行機の滑走路のあった場所。よって広くてまっすぐ。最後は、脇のすし屋で夕食をとったが、こちらはかなり安かった。立川恐るべしの一日。

October 11, 2025

10月11日(土)高尾山に取材に行って大変な目にあった

昨日は高尾山に行った。取材でもある。

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平日だというのに結構の混みようだった。麓の不動院で、高尾山内八十八大師巡拝の案内図をもらい、ケーブルカーで山上駅まであがる。

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そこから、薬王院に行くはずだったが、蛇滝というところに行くと案内図にスタンプがもらえるということで、そちらへ降りていくことにした。案内図では、すぐに行けそうに描かれていたが、とんでもない。険しい下りが続き、いつまでたっても着かない。高尾山で遭難が多いと聞いたが、危ないところもあった。ようやく蛇滝へ。ただ、滝自体は閉まっていて行けない。柵の外からは見える。スタンプはもらえた。

そこでどうするか。元へ戻るのも大変なので、バスの停留所があるところまで下ることにする。バスは高尾駅行きで、これが意外に混んでいた。

もう一度、高尾山口から登ることも考えたが、『一個人』の編集長だった山崎さんが、立川の居酒屋で働くようになったと聞いたので、行ってみることにした。幸い昼間でもやっている。立川駅の北口をしばし散策したあと店へ。店に入ると、いきなり山崎さんがいた。「旬菜炭焼 玉河」という店だが、どれも意外なほどおいしかった。だし巻き卵が、熱々の出しに浮かぶようにでてきたのにはびっくり。店長お勧めの鰻の釜めしも、なかなかよい鰻が使ってあった。

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立川に行くことも少ないが、行ったらまた寄ってみたい。

 

October 10, 2025

10月10日(金)「吉野山」の團子は天才的なところを見せたが

昨日の夜は歌舞伎座へ。「義経千本桜」のAプロ第3部を見る。

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演目は「吉野山」と「四の切」。

ともに、團子が忠信で、静を新吾。「吉野山」では、清元を栄寿大夫がつとめた。Bプロでは、右近として忠信をつとめるので、ややこしい。

「吉野山」の團子は、きっぱりとしていて素晴らしかった。新吾の方は、もう一歩、静の強さが欲しかった。藤太の猿弥がすみずみまで行き届いていて、これも素晴らしかった。

それで、「四の切」も大いに期待したが、リアル忠信の出から、ちょっと若いせいで線が細いこともあり、忠信の大きさが出ていなかった。狐の方も、喜んだ時の表情がなく、いまいち。観客のテンションも途中下がった気がする。拍手は明らかに「吉野山」の方が盛大だった。Aプロ三部の千穐楽ということなのか、ちょっとお疲れだったのかもしれない。95歳寿猿も、へとへとの感じ。

市川右近が久しぶりに見て大きくなっているのに驚く。

 

October 08, 2025

10月8日(水)竹葉青は5周年記念パーティー

今日は夕方まで仕事。夜は四川料理の竹葉青へ。

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早いもので、五周年。そのパーティーで、常連さんたちが集まる。

営業は今年中なので、六周年はないとのこと。その後どうなるのやら。注目。

October 07, 2025

10月7日(火)紀尾井町夜話は巳之助と隼人

昨日は、紀尾井町夜話を久しぶりに見た。

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出演は巳之助と隼人に、アシスタントが松江。

ちょうど前の日に見た、「義経千本桜」が話の中心になる。今月はAプロが前半で後半がBプロ。したがって、Bプロの方の稽古も終わっているという。終わっていながら初日があかない。これは、役者にとっては難しい状況なのだろう。

予定は1時間半だが、実際には2時間強。これはいつものこと。

October 06, 2025

10月6日(月)花形歌舞伎のような「義経千本桜」第1部第2部Aプロを見る

昨日は歌舞伎座へ。「義経千本桜」の通し、第1部と第2部を見る。前半のAプロの方。

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全体に、すし屋の場面を除くと、花形歌舞伎の趣。若手が主役を務めることが多い。

「鳥居前」は忠信を團子。鳥居が三本たって、千本鳥居を思わせるが、この時代には千本鳥居は伏見稲荷にはなかった。筋書きの江戸時代の浮世絵が掲載されているが、そこでは鳥居は一本だけ。千本鳥居などない時代だから、当然だ。

團子は、澤瀉屋が凝縮したような演技。猿翁でもあり、猿之助でもあり、中車でもあった。21歳では相当に頑張っている。静は笑也だが、こちらは66歳とか。とてもそうは見えず若い。義経は巳之助で、こちらは義経らしさが出ていない。それは渡海屋や大物浦でも同じ。

知盛は隼人。まずは銀平の大きさが出ていない。その結果、知盛の場面、ひどく長く感じる。立派なのは孝太郎。最近、風格がある。

小金吾は新吾。もう一つさっそうとしていない。ここはなんといっても松緑だが、弥左衛門の橘三郎が初役ということもあり、気が入っていて、その語りから全体像が明確になった。

お里の左近は、発声はまだ十分女形になっていないが、所作は美しい。「ビビビ」は、ワンテンポ早すぎた。

終わってから日本橋まで歩き、高島屋で久しぶりに更科堀井。

 

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