10月6日(月)花形歌舞伎のような「義経千本桜」第1部第2部Aプロを見る
昨日は歌舞伎座へ。「義経千本桜」の通し、第1部と第2部を見る。前半のAプロの方。
全体に、すし屋の場面を除くと、花形歌舞伎の趣。若手が主役を務めることが多い。
「鳥居前」は忠信を團子。鳥居が三本たって、千本鳥居を思わせるが、この時代には千本鳥居は伏見稲荷にはなかった。筋書きの江戸時代の浮世絵が掲載されているが、そこでは鳥居は一本だけ。千本鳥居などない時代だから、当然だ。
團子は、澤瀉屋が凝縮したような演技。猿翁でもあり、猿之助でもあり、中車でもあった。21歳では相当に頑張っている。静は笑也だが、こちらは66歳とか。とてもそうは見えず若い。義経は巳之助で、こちらは義経らしさが出ていない。それは渡海屋や大物浦でも同じ。
知盛は隼人。まずは銀平の大きさが出ていない。その結果、知盛の場面、ひどく長く感じる。立派なのは孝太郎。最近、風格がある。
小金吾は新吾。もう一つさっそうとしていない。ここはなんといっても松緑だが、弥左衛門の橘三郎が初役ということもあり、気が入っていて、その語りから全体像が明確になった。
お里の左近は、発声はまだ十分女形になっていないが、所作は美しい。「ビビビ」は、ワンテンポ早すぎた。
終わってから日本橋まで歩き、高島屋で久しぶりに更科堀井。
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