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昨日久しぶりに紀尾井町夜話特別編「紀尾井町家話 第212夜」の配信を見た。7月に松緑が現代劇に出たときの演出家や共演者との会以来。
ゲストは、歌舞伎の家に生まれたわけではない吉之丞と精四郎の出演で、アシスタントが松江。松江さんは『リア王』で見たばかり。
松緑は、記者会見があったらしく、珍しくスーツ姿。それぞれの公演が千秋楽を迎えたり、それが近づいているということで、少々お疲れ気味のところもあったが、楽しく拝見した。
歌舞伎は毎月あり、それぞれの役者が全国をかけまわっているので、いつも共演しているというわけではないが、いつも驚くのは誰がどの公演に何の役で出ていたかがすぐに話に出てくるところである。
今日はNHK文化センター柏教室で、講座を朝と午後の二つ。
最初は、宮中祭祀の具体例として新嘗祭と大嘗祭をとりあげた。中身を紹介したので、受講生からは、「こんなに大変なのか」という感想が出た。もっともなことだ。
次の講座まで間があったので、昼食をとったあと、付近を散歩。
まずは、千葉県の進学校として有名な東葛飾高校に行ってみる。以前、教え子にここの出身者がいた。今は、中高一貫校になっているのかもしれない。
そこから足を延ばして、気象大学校へ。
こちらは、一度来たことがある。1991年のことで、大学祭に呼ばれ、麻原彰晃と対談をした。そのとき、講演がはじまるまえ、麻原が信者たちとグラウンドでキャッチボールをしていたのだが、そのグラウンドは見られなかった。
午後の講座は、阿修羅像について。興福寺のことやら、もともとのアスラはいかなるものかなどを話した。
台風が近づいていて一日ほぼ雨。
雨なので自宅で映画。録画していた「チャンス」を見る。
封切りされたときに見たきり。最後のシーンは覚えているが、中身はほとんど覚えていなかった。ちょっと古い感じはしたが、興味深い映画であることは間違いない。
カルチャーセンターの講義の用意をした。
夕方買い物に。ずっと閉店していた「オステリア・エッコ」が開店しそうなので、寄ってみる。オーナーがいて話もした。すっかりリニューアルされている。
店を出たら、神輿が。今日は世田谷八幡の例大祭。
雨の中でも神輿はしっかり担ぐらしい。
ということで、世田谷八幡にも行ってみた。
屋台は並んでいるが、雨なので来る人は少ない。
以前も、奉納相撲のときに大雨が降ったことがあった。
今日は歌舞伎座昼の部へ行く。
いつも掲げられている垂れ幕が下りている。台風対策のようだ。
演目は、染辰團の「春調娘七種」と、歌昇種之助兄弟の「三社祭」。辰之助がより女形らしくなっていた。これから、父親の松緑抜きで御園座と南座で襲名披露があるが、これが大きな試練になるだろう。「三社祭」、懸命に踊ってはいるが、あの面白さが出ていない気がした。勘三郎三津五郎を思い出した。
次は「ひらかな盛衰記」。今回は逆櫓の前に、大津宿屋と笹引きがつく。これが歌舞伎座で上演されるのは久しぶりらしい。見たことがない。逆櫓、いまいち面白さがわからなかったが、今回はこの前段がついて面白くなった。
八代目の菊五郎のお筆がいい。今までは演技しようとするところが強く出ていたが、今回は自然。襲名興行も終わり、一段大きくなったようだ。又五郎の権四郎が熱演。情が深いところを見せた。
この前段があるので、子供の取り違えについて感情移入できた。幸四郎は、初演で、吉右衛門そっくり。見ていて、吉右衛門が浮かんできた。次にどうするのか。
終わってから、久しぶりに小幡さんに会い、同伴した学生の修論について相談を受けた。父親の仕事が何か昔から知らないというユニークな大学院生だった。
本日は、芝の増上寺で行われた渡辺保先生の葬儀・告別式に参列した。
増上寺ということで、浄土宗の葬儀。戒名も立派なものだった。葬儀が始まる前に、導師が葬儀の趣旨というか、浄土宗の教えについて解説をしてくれた。弥陀の本願で浄土へ往生できるとのこと。渡辺先生なら、葬儀を芸能の一種としてとらえたのではないかと思いながら聞いていた。
少し離れてはいたが、隣には獅童丈が。ほかの役者は公演中なので難しいのだろう。弔辞は犬丸治さんと児玉竜一さんのお二人。慶応と早稲田という組み合わせ。弔辞からも、失ったものがあまりに大きすぎることがわかる。渡辺先生の詳細な劇評が出なくなってから、歌舞伎ファンは羅針盤を失ってしまったところがある。
「観無量寿経」が唱えられる中焼香。出棺を待つ間、弔辞を述べたお二人と、日本女子大で同僚だった源五郎氏と話をする。亡くなったのが9日でそれからかなり日が経っているので、生前と変わらないお顔というわけにはいかなかった。
終わって地下鉄に乗ったら、次の駅で降りる人がいて、お互い顔を見合わせたら、佐高信氏だった。相当前になるが対談をしたことがある。渡辺先生の葬儀に行ってきたと言うと、佐高さんは昨日の通夜に参列したとのこと。渡辺先生の交友関係の広さに改めて驚いた。
渡された会葬御礼状には、孫たちの言葉が。優しいお祖父さんだったらしい。おいしいものを何より愛したということである。
旅行に出かけた。妻の遅い夏休み
鎌倉の鶴岡八幡宮で神幸祭があるということで出かけてみたが、雨で中止。それほど降ってはいなかったのだが、これは残念。そこで、鶴岡八幡宮の発祥の地である由比若宮に行ってみることにした。途中道を間違えて、難儀をしたがなんとかたどりつく。
鶴岡八幡宮の威容からすれば、なんともかわいらしい。
駅に戻って湯河原へ。三輪湯河原というところに泊まる。
ここ大浴場がなく、部屋に露天風呂が。見ているだけで癒されるお湯。
夕食はワインと日本酒のペアリングで頼んだが、完全に飲みすぎた。
翌日は雨で、どうしようもないので、横浜へ出て映画を見ることにする。
気になっていた「ちいかわ」を鑑賞。結末のことが言われているが、これが結構面白かった。
映画館のあるビルの一階には、なんと「ちいかわ焼き」の店が。そこでお土産を買う。
一昨日、仙台日帰りで学会発表とカルチャーセンターのは講座をやったので、昨日はさすがに疲れた。
ただ、午後、歌舞伎座へ。夜の部を見に行く。
10年目の秀山祭ということだが、第2日曜日はイヤホンガイドが無料。試してみた。
解説で知らないことを教えてもらえるが、舞台に集中するのが難しくなる面もあった。
演目は、ベテラン女形三人の「雛鶴三番叟」から。三番叟の迫力はないが、優雅。
次は「沼津」。今日は仁左衛門の日。十兵衛は久しぶりらしいが、その声のつや、体の身のこなしはとてもその年齢には思えない。客席に降りていくとき、年取って見える歌六より年齢が上という捨てセリフが入ったが、そこが驚異的。途中竹本が葵大夫に変わって、全体が一般したのがすごい。吉右衛門に愛された葵大夫に、吉右衛門の霊が降臨したかのようだった。
次は、気分を変えてということで、「京人形」。時蔵が美しいし、松緑との踊りが息がそろって面白い。
最後は、問題の染五郎の「一条大蔵卿」。酷評もされている。ただ、「檜垣」がないので、作り阿呆という点が観客にはよくわからない。こうした上演の仕方も、とくに高麗屋がやっているようだが、どうだろうか。これでは、そもそも難しい。
何より若いので、人間としての中身がつまっていない。そこが長成のような難しい人間を表現するには足りない。「檜垣」からやってもらわないと、真価はわからないだろう。
経堂に戻って、魚粋。せっかく仙台にいったのに何も楽しまなかったので、せめて宮城の酒を所望。
「あたごのまつ」をワイングラスで。
昨日は大変だった。
朝、東京駅まで行って東北新幹線で仙台へ。地下鉄東西線で川内駅まで行き、東北大学での日本宗教学会に出席、パネルでの発表に参加した。
私の師である柳川啓一の生誕100年ということで、それを記念して、弟子たちが語るというもの。関一敏氏と竹沢尚一郎氏が登壇し、島根大の山崎亮氏がコメンテーターという布陣。
写真には向かいの部屋で発表していた林淳氏も。終わってから、鶴岡賀雄氏が、「柳川先生はどこかではじけたんですね」という言葉が印象的だった。
幸い、少し時間を余して終わったので、予定していた地下鉄、前の電車に乗れた。地下鉄の駅から新幹線まで、それなりに距離があり、もし3時38分の電車であれば、ばたばただったはず。なんとかお土産も買い、新幹線で東京へ。
東京駅から新宿へ出て、朝日カルチャーセンターの新宿教室で、「イエズス会の哲学」の講座。こちらは、私のほか、中世哲学の山内志朗氏と、カント哲学の黒崎政男氏。イエズス会を専門としているわけでもない3人の鼎談。私は、イエズス会を生んだイベリア半島の特異な宗教状況について述べた。
終わって、受講生2人を入れて宴会。宴会で生まれた企画なので、終わり方はそれが正しい。次回も続くかもしれない。
今日は9月11日。アメリカで起きた、同時多発テロから25年が経った。
あの日、家に戻ってテレビをつけたら、報道ステーションだと思うが、現場の中継をやっていた。
その光景は信じられないもので、いったい何が起こっているのかわからなかった。
ちょうどそれは、『オウム なぜ宗教はテロリズムを生んだの』という本を出した直後のことで、それ以降、宗教とテロということが大きな問題にもなった。
あれから、四半世紀が経ち、その間にいろいろなことが起きた。21世紀はテロの時代ともいわれたが、いつの間にか戦争の時代に逆戻りしている。
ちょうど今日、朝日カルチャーセンターでやっている宗教で現代世界を読み解くという講座でやっていた内容を一冊の本にまとめる作業が終わった。戦争の背後にも宗教がある。
演劇評論家の渡辺保先生が亡くなられた。
先生の存在は昔から知っていたが、初めてその姿を拝見したのは1992年のこと。淑徳短期大学で日本宗教学会が開かれたとき、先生はクロークを担当していた。本務校なので駆り出されたわけだ。そのときはまだ面識がなかったが、嬉々としてクロークの仕事をしている姿がとても印象に残った。
知己を得たのは、鈴木忠志さんが静岡芸術劇場に携わっていたときだと思う。それ以降、歌舞伎座などでもよくお会いしたが、たまたまNHK文化センター青山教室で講師をしていたとき、同じ時間に講座があり、始まる前にいろいろお話ができた。
一昨年から昨年にかけては、その青山教室で、渡辺先生の歌舞伎についての講座を何度か拝聴した。そのときは、そうとうこの先生は悪口という印象を受けたが、それが最後の思い出になった。その後、倒れて骨折になり、それで動けなくなったと聞いた。恒例の歌舞伎評も、昨年の6月で途絶えてしまい、私たち歌舞伎ファンは指針を失った思いがしていた。
いろいろお付き合いできたことは、私にとって幸福なことだった。ご冥福をお祈りしたいが、あの世では、かつての名優たちの芝居をまたご覧になっていることだろう。
昨日の夜は久しぶりに一家で近くの魚粋へ。なかなか3人がそろわない。
スペシャルな日本酒は、島根県松江市の王祿酒造のもの。無濾過なので、活性炭などの濾過剤は使われていない。すっきりして濃厚。
店主と話をしていて、熊本に同じ名前の魚粋という店があり、たまに予約が間違ってはいるという。東北にも読みが違うが、同じ漢字を使った店があるらしい。
魚粋の名物の一つはブランデーケーキだが、娘の食べ方。最初に真ん中を食べ、そのあとにブランデーがしみている外側を食べる。
ようやくエアコンも直ったが、すでに涼しいモードに入っている。
夕方新宿へ。ピット・インで、「紅山彦」を、サウンドクリエイトの竹田さんと聴く。竹田さんが、ポッドキャストで佐藤允彦トリオの名作『パラジウム』を取り上げたことがあり、それでお誘いした。
佐藤さんの演奏は昔、とくに富樫雅彦さんとの演奏をよく聞いたが、今回は、11年ぶり。前回は同じピットインで菊地雅章さんの追悼ライブがあり、そのとき以来。
最初は「俳句」という最後が575からなっているフリーな演奏からはじまり、トルコの7拍子のトラディショナルへ。その曲、曲名がわからないらしいが、高田みどりさんがこれ面白いといったらしい。今頃、利賀村では高田さんは「ギャーテイギャーテイ」をやっているところだろう。
あとは、変拍子が続き、後半もいろいろ。佐藤さん84歳だが、まったく元気。ジャズの奏者は、昔は麻薬で短命だったが、今はかなり長生きで、しかも元気。なによりだ。
8月は歌舞伎が新橋演舞場と歌舞伎座の2,3部。ライブが、4回目。よく楽しんだ。
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