『日本宗教美術史』、第2章、少しこれでは違うなと思い、全面的に書き換えることにする。「神道美術と仏教美術」ということで、両者を対比させ、そのなかから神道美術と仏教美術の違いを明らかにしていく部分にしていく予定。10枚ほど書き、ついでに「はじめに」の部分、小見出しを入れ、少しだけ修正する。考えてみると、神道美術は仏教美術に比べてはるかに発達していない。なぜそういうことになったのか。その問題を考えていくと、仏像とは何かということにも突き当たる。今まであまり疑問にも思わなかったが、いったい仏像とは何なのか。どうしてこれだけ仏像が制作されてきたのか。答えを出すのが難しそうな問いが次々にうかんでくる。
そんなことを考えていたところ、バンダイから、木彫りのガンダムが発売されるというニュースを目にした。私など、別にガンダムには関心がないが、下の世代だとガンダムというのは格別なものらしい。この木彫りのガンダム、一体一体仏師が彫るものだというから驚いた。写真を見てみると、やはり仏像にも似ている。現代に作られる仏像は、あまりありがたみを感じさせないが、かえってガンダムの方が神聖な感覚がある。それは、ガンダムに対する信仰に近い情熱をもつ人々が少なくなく、そうした意識を反映しているからだろうか。思わぬ形で、現代の仏像が出現したかのようだ。
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