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芸能・アイドル

September 06, 2017

9月6日(水)めちゃくちゃな芝居の方が染五郎は生きるということを発見する

朝、東京駅へ。新幹線に忘れてきた小銭入れを取りに行く。そこから歩いて歌舞伎座へ。秀山祭。

彦山権現誓助剱、仮名手本忠臣蔵の道行花嫁、極付幡随長兵衛、ひらかな盛衰記逆櫓、再桜遇清水。最後の演目だけ初めて見た。これは、吉右衛門が書いたもので、今回の主演は染五郎。

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最初の毛谷村は、染五郎と菊之助で予想された通りの出来。ただ、もっとできそうな気がした。道行旅路の花嫁は、壱太郎が少し化粧がまともになり、その分、かわいい。藤十郎は、もう人間の域を超えて、仏のよう。ただ手を差し伸べているだけで、舞台が締まる。長兵衛は、あまり見たくなかったのだが、又五郎、橘三郎、児太郎、米吉と揃った金平が面白い。最近はここに力が入ってきた気がする。

夜は、逆櫓から。何度か見ているが、樋口が立派という以外、複雑すぎて、あまり面白いと思えない。最後の、再桜遇清水は、前半は人の出入りが多く、また奴ばかり出てきて、わかりにくいが、そのなかで、染五郎がだんだんに光ってくる。最後の花道の引っ込みは、なかなかの見もの。後半も、染五郎の芝居。こうした無茶苦茶な話の方が、ちゃんとした話よりも、染五郎は生きるのではないか。毛谷村との違いであり、弥次喜多やらラスベガスやらがそうだ。

August 24, 2017

8月24日(木)桜月流美釼道の『ミレニアム桃太郎』は桜月歌舞伎か

午後、池袋の芸術劇場へ行ったら、また、源五郎氏に会った。大人計画の公演を見たらしい。こちらは、隣の劇場へ。

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本当は通し稽古を見るつもりだったが、連絡がうまくつかず、すでに終わっていた。しばし、楽屋辺りで時間つぶし。なぜかカントを読む。

初日公演の前に、私が提案したことだが、桜月流宗家による神事。格好はTシャツなどのままだが、本物の儀式なので、緊張していい雰囲気。

ついでに、初日の舞台も見る。これは一体何なのか、一言で表現するのが難しいが、「歌舞伎」として考えるとわかりやすいかもしれない。「桜月歌舞伎」か?


August 14, 2017

8月14日(月)篠山紀信の歌舞伎写真集『KABUKI by KISHIN』を買ってしまった

こんなものを買ってしまった。

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これは、銀座にあたらしくできた銀座シックスの蔦屋書店だけで売っている限定版。全体で1000部で、私が購入したのは、篠山紀信さんのサインが入っている。とにかく豪華な写真集で、表紙は海老蔵の3D。5万円近くするので、少し考えたが、蔦屋で実物を見せてもらい、やはり買おうと決心した。

決め手は、最後が勘三郎になっていることにあるのかもしれない。今月の納涼歌舞伎だが、亡くなってもその存在感は大きい。篠山氏によっても勘三郎は同志だったのだろう。

写真の数が多く、また、写真をシグマで一枚一枚、いろいろな角度から撮影していることもあり、まだ、玉三郎のとこころも見終わっていない。いったいいつ見終わるのだろうか。


July 28, 2017

7月28日(木)松竹座で「盟三五大切」を見る

今年はじめて新幹線に乗った。大阪まで。企業研修での講演をした後、ちょうど時間が合うので松竹座の歌舞伎公演に行くことにしていた。東京は涼しかったが、大阪は暑い。

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松竹座もちょうど1年ぶりではなかろうかと思う。お目当ては、「盟三大切」の仁左衛門。やはり雰囲気があるが、前半、役がちょっと間抜けに見えて、そこが難点。どちらかというと、染五郎が生き生きとしていて、役にぴったり。松也も力が入っていた。時蔵も悪くない。

というわけで、南北の世界を堪能する。


July 05, 2017

7月5日(水)海老蔵が戻ってきたという感覚を抱かせた昨日の七月大歌舞伎

国立劇場と歌舞伎座戸をはしごした。国立劇場は歌舞伎鑑賞教室で、演目は「一条大蔵譚」。菊之助の初演。吉右衛門監修ということで、菊之助は義父にならったのだろう。その前に「歌舞伎の見方」。解説は亀蔵。はじまったら、中学生から大きな歓声があがり、いつもとは大きく違った。菊之助は吉右衛門そっくりかと思ったが、そうでもなかった。全体に当然ながら明るい。その分、大蔵卿の鬱屈が表現できないのは仕方がないことだろうか。

歌舞伎座の方は、夜の部で「駄右衛門花御所異聞」。「秋葉権現廻船語」をもとにした通し。ほぼ新作といっていいのだろう。客席はいっぱいで、昨日以上に盛り上がっている。諸役をつとめた海老蔵は、奔放で昔に戻ったよう。考えてみれば、海老蔵襲名の時に團十郎が白血病になり休演するという事態が起こってから、いろいろなことが起こりすぎた。それは、常に不安を抱えているということに結び付いたのではないだろうか。それが、最大の悲劇によってかえって一掃されたのか、あるいは半分は舞台どころではないのか、吹っ切れたところが、本来の海老蔵らしさを出している。

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勸玄君、演目の途中でブログを見たら、今日は出られるかどうかのようなことがあったので心配したが、しっかりと舞台をこなし、宙乗りでも手を振る余裕を見せた。これはまずは安心。果たして最後まで行けるのか。

とにかく、どう評していいかわからない舞台だったが、「海老蔵が戻ってきた」その感覚が一番強かった。

July 03, 2017

7月3日(月)今回は特別な7月大歌舞伎の初日昼の部を見に行く

歌舞伎座の7月大歌舞伎、昼の部へ行ってきた。初日だ。

演目は、「矢の根」、「加賀鳶」、「連獅子」とおなじみのものが並ぶ。市川姓の役者が多く、成田座、あるいは海老蔵劇団の趣。いろいろな点で注目される公演で、外には中継車も来ていた。夜の部はほぼ満席らしい。今日も、かなりの入り。

最初は、右團次の「矢の根」。右團次では初めて見た。いいのはまず顔。立ち姿も悪くない。セリフはちょっと物足らない気もしたが、後半になるにつれて、お客さんのこころをつかんでいったよう。最後は拍手喝采。

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次は「加賀鳶」。中車の松蔵が案外いい。黙阿弥の七五調をこなしている。ほかの歌舞伎役者だと、七五調を聞かせるというところに重点が行きがちだが、その奥にあるきっぷを表現しているところがさすが。この松蔵ゆえに、海老蔵の梅吉も生きる。道玄の方は、悪人だけに海老蔵の得意とするところ。何より目をむいたところがすごい。軽妙で、その分お客さんはホッとして、とにかく応援しようという気持ちが湧いてきたようだ。

それが「連獅子」にも影響している。長唄やお囃子の連中も、いつになく気合が入っていた。巳之助の子獅子も神妙でいい。それを見つめる親獅子の真剣な顔もよかった。

とにかく、今月は特別な舞台という雰囲気がみなぎっていて、これは何とも言いようがない。


June 06, 2017

6月6日(火)6月大歌舞伎昼の部で神になった吉右衛門を見た

歌舞伎座6月大歌舞伎昼の部へ行く。

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最初の演目は、松緑と猿之助澤瀉屋の「名月八幡祭」。これは、2年前に吉右衛門で見た。猿之助は、さすがで、猿弥も、こういう役もできるようになったという感じだが、松緑と笑也がいけない。松緑は、善人だが、田舎者というところから遠いし、恨みの表現ができない。笑也は、粋という面が欠けている。

次は、「浮世風呂」。はじめて見たのかもしれない。猿之助の三助で、種之助の女なめくじ。種之助が面白いし、猿之助も軽妙だが、もう一つ本当の意味での軽さがないような気がした。

最後は、吉右衛門の「弁慶上使」。吉右衛門からだの調子がよさそうで、実の娘を、身代わりとして殺しての述懐が、キリスト教の父なる神がイエスを犠牲にしたことの意味を説いているようで、やはり人間離れしていた。これは、誰もできない。「吉野川」を思い出した。


June 03, 2017

6月3日(土)6月大歌舞伎を堪能する

昨日は、歌舞伎座の6月大歌舞伎初日夜の部へ行く。

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まずは、東大を退職したばかりの早野龍五さんがいたので、その写真をとって、「捕捉した」とツイートしてみた。すると、それを早野さんが発見したところも目撃。こちらを探して、お互いに手を振る。ちょっと面白かった。

演目は三つ。最初は、「鎌倉三代記」。ここのところ、駒之助師匠、吉右衛門と立て続けに聞き、見ている。今回は幸四郎。松也が三浦之助で大健闘。ちょっとこれまでとは違い、若者の一筋なところを感じさせ、これでもう少し色気が出たら、かなりのものと思わせた。時姫は、吉右衛門の時と同じ雀右衛門。今、この役ができるのは、この人しかいない。幸四郎の高綱は前半の軽いところも悪くないし、後半本性を現したところの姿かたちがいい。

次は、仁左衛門の「御所五郎蔵」。両花道で土右衛門は左團次。仁左衛門右足が調子がよくないのか、転びそうになったり、全体に体調が悪そう。その分、勢いに欠ける。ちょっとこのところ、以前ほどではないのが気になる。

最後は、「一本刀土俵入」。幸四郎の茂兵衛は、前半は、ふつうの歌舞伎役者だと結構難しい、力を抜くところがうまい。後半は、なんだか「ラマンチャの男」を思い出した。面白いのは、猿之助のお蔦だが、あまりこれまで歌舞伎座では見せなかった、彼特有の大衆演劇的なところがよく出ていた。それが全面的に開花すると、ちょっと東京ではどうかと思うのだが、今回はちょうどいい具合だったような気がする。

May 12, 2017

5月12日(金)團菊祭昼の部に行ってきた

歌舞伎座団菊祭昼の部へ行く。

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最初は襲名披露の「石切梶原」。新彦三郎が主役だが、実に声が通る。こんなに声の通る役者というのはあまりいないのではないか。謡曲をやってほしいとも思った。羽左衛門型というのも珍しい。ただ、亀善、彦三郎、亀蔵と並んで立つと、親子なので立ち方が一緒。松緑の罪人が興行について口上を言うのも珍しい。

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「吉野山」も、竹本だけで、演出が違う。物語性を重視しているののか。海老蔵と菊之助は、この演目でははじめての共演らしいが、先日の「男女道成寺」の面白さがなかった。頑張っていたのは、初役の男女蔵。


最後は、眞秀君初お目見えの「魚屋宗五郎」。眞秀君、やはり小さい。菊之助の宗五郎は、まったくお手のものだが、果たしてほかに今、この役が面白くできるのは誰かと考えると、いかに菊五郎が貴重な存在であるかがわかる。

May 09, 2017

5月9日(火)明治座花形歌舞伎昼の部へ行く

明治座に、花形歌舞伎を見に行った。昼の部なので、「月形半平太」と「三人連獅子」。

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「月形半平太」は、愛之助の半平太。もとは新国劇のはずだが、全体に薄味で、新国劇らしさがない。かといって歌舞伎になっているかといえば、そうでもなく中途半端。新国劇だと、一つ一つのセリフにもっと思い入れを込めて語るのではないか。これでは、幕府打倒はとてもできそうにない。その方がよかったのかもしれないが、芝居としてはどうも物足らない。ア

「三人連獅子」は、母獅子が出てくる珍しいもの。なんといっても、子獅子の種之助が体がきれていていい。親獅子よりも却って立派に見える。踊りの才能は、父親から受け継ぎ、歌昇よりも上と見てきたが、それが証明された感じがした。

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