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芸能・アイドル

March 06, 2019

3月6日(水)国立小劇場で歌舞伎をはじめてみた

昨日の夕方は、国立劇場の小劇場に歌舞伎を見に行った。

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珍しいことらしく、私もはじめての体験。花道が客席と同じ平面で、大劇場や歌舞伎座とは違う。後ろから2列目で見たが、舞台もよく見える。

最初は、真山青果の「元禄忠臣蔵」から「御浜御殿」。綱豊が扇雀で、助右衛門が歌昇。綱豊に貫録はあるが、陶酔の感覚には薄い。歌昇は熱演だが、これからだろう。虎之介、立ったり座ったりがおかしい。

後半は、「積恋雪関扉」。菊之助がやるとは意外に思ったが、骨太でそこは驚いた。人間離れした黒主という存在、案外彼にはあっているのかもしれない。梅枝、途中までうまく表現できないもどかしさがあったが、最後、桜の精になってからは生き生きした。

小さな箱の中で歌舞伎を見るというのは、とても贅沢。その割には客が少し少なかった。


March 05, 2019

3月5日(火)歌舞伎座昼夜通しで鑑賞

昨日は歌舞伎座へ行った。昼の部と夜の部を続けて鑑賞した。

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昼の部は、「女鳴神」から。はじめて見た気がする。ただ、「鳴神」の色っぽい部分など、面白いところが全部なくなり、女形に荒事をやらせるというのはいかがなものか。孝太郎がかわいそう。鴈治郎は慣れない一本歯の下駄であやうく転びそうになった。「傀儡師」は本来、大和屋の芸。三津五郎以外がやるのはめずらしい。今は、これを受け継ぐ人がいないので、幸四郎は誰にならったのだろうか、よくわからない踊りになっていた。

昼の部、歌舞伎座が再開場してから一番客が入っていないのではと思わせたが、一番の見ものは「傾城反魂香」。普段出ない前段が出たが、そちらはたいしたことはない。よかったのは、猿之助のおとく。夫への情愛が深い。白鸚も、気合の入れ方や驚き方など、なかなかうまい。

夜の部は一転してお客が入っている。「盛綱陣屋」、終わってみると勘太郎の小四郎が一番こころに残った。仁左衛門からすれば、やはり勘三郎の思い出があるのだろう。そうしたことを感じながら演じているのが伝わってくる。役者もそろい見ごたえがあった。

「雷船頭」は、鷹之資ががんばるが、勘十郎に見えてならない。そもそも振付が勘十郎なのでしかたがないが、一番弟子のようなところもある。「弁天小僧」は猿之助。うまいが、上品すぎて、ちんぴらの雰囲気に欠ける。

February 10, 2019

2月10日(日)2月大歌舞伎辰之助追善はとても満足

昨日は歌舞伎座夜の部に行き、今日は昼の部に行った。夜の部の方は、久しぶりに一階一列目。しかも、芝居の内容がいいので、昼夜とも堪能した。

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とにかく役者がそろっている、人間国宝が4人も出て、しかも辰之助追善。2月で、ほかに歌舞伎の公演がないということも影響している。1月とは大きな違いだ。もしかしたら、2月が歌舞伎の見ごろなのか。そんな気もした。

かぶりつきで見た「熊谷陣屋」は、前半、吉右衛門がすでに人間の域を超えていしまっているのを同じ空間のなかで目の当たりにしたということで圧巻。後半、出家のところで、法然のもとへ行ける喜びをこれまでになく強調したところがよい気がしたが、最後は、涙になり、もう一つ先に喜びと悲しみの交錯した世界があるのではと思わせた。

左近が五郎をつとめた「當年祝春駒」でも、梅玉、又五郎、錦之助と役者がちゃんとそろっている。松緑の辰之助追善の演目「名月八幡祭」は、玉三郎と仁左衛門のコンビが、結局はいい加減な江戸の悪者のありようをリアルに示して、前に松緑で見た時とは大違い。ほかにも、歌六の魚惣が大進歩。

昼の部では、最初の「すし屋」。これはなかなか手ごわいのではと思っていたが、最初、松緑が泣かせた。これは大進歩。意外に良かったのが、新悟の若葉の内侍。これだけできるとは思わなかった。

期待外れだったのが、「暗闇の丑松」。菊五郎のからだの動きが、丑松にどうしてもなり切れない。リアルな新歌舞伎だけに、年齢的な問題もある。それに、話が難しいし、冗長な感じもした。辰之助の例が菊五郎に乗り移るのかと思ったものの、そうはならなかった。最後は、「団子売」。この演目と言えば、孝太郎で、孝太郎と言えば「団子売」。さすがにお手の物。

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日曜日は、終わってからサウンドクリエイトへ。謎の物体が入ってきたというので、それを聴いた。


January 27, 2019

1月27日(日)田峯と西浦の田楽の芸能としての違いの大きさに驚く

昨日の午後は、国立劇場の小劇場の方へ。民俗芸能の公演を見るため。これも勉強。

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最初の方の田峯の方の田楽は、基本、田んぼつくりの過程をたどる、非常に素朴なもの。やっている方も、リラックスしているのか、適当。終わってからカメラマンの二階堂さんに聞いたが、稽古のときと違うことをやるので、撮りずらいとのこと。

次の西浦の田楽の方は、説明もなく、演目を続けていくところに示されているように、十分芸能になっていた。両者地域はそれほど離れていないのに、ずいぶんと取り組み方が違うようだ。

場内に3月の小劇場での歌舞伎公演のチラシがはってあった。菊之助が「関扉」の黒主をやるとのこと。意外な配役だが、どうなんだろう?


January 22, 2019

1月22日(火)歌舞伎界における高麗屋革命について

最近の歌舞伎の舞台で印象に残っているものがいくつかある。一つは、京都南座の再開場の際に幸四郎が演じた「勧進帳」だ。これまで多くの「勧進帳」を見たが、これが一番よかった。とくに、終わりの延年の舞のところで、最近はほとんどやらない「滝流し」をやったことが大きい。これで舞台が盛り上がった。幸四郎の弁慶は3度目だが、大きく進歩している。酒をふるまわれて、笑うところ、これまで不自然なものに思えていたが、ちゃんとその前に番卒とのやり取りを入れ、笑った理由がわかるようになっていた。さらに、最後、客席に向かってお辞儀をするところも、そうならないようにしたことで、その意味がはっきりした。観客に礼をしているわけではないのだ。

もう一つは、今月の新橋演舞場での海老蔵の「俊寛」だ。これは、海老蔵の実際の人生と、つまりは妻を失ったことと重なっているので、そのことが大きく影響しているが、俊寛が島に残った理由が相当に鮮明になった。これの前、国立で芝翫のも満たし、秀山祭では吉右衛門のものも見た。芝翫はありがちな感じで終わったが、吉右衛門のは、本人も言っているように、弘誓の船が来るのを幻視したかのように演じられていて、それが強く印象に残った。

さらに、一番衝撃だったのが、今月歌舞伎座の白鸚の「一條大蔵譚」。こんなに立派な大蔵卿は見たことがなかったし、これまでのこの戯曲のとらえ方とは根本が違うように思えた。ふつうは、作り阿呆と本心との対比というところに力点がおかれ、そこのおかしさを表現することに力が入っているが、白鸚は、そこにはあまりこだわらず、それはあくまで設定ということにして、むしろ大蔵卿の内面を掘り下げていったように見えた。

これはまだよくわからないのだが、勘解由の首を切ったところ、その首を包むための風呂敷を広げて、観客にそれを見せるということをやっていたが、なぜかこれが強く印象に残った。丁寧に演じているということでもあるが、それによって、ドラマのリアリティーが格段に増したようにも思えた。

幸四郎、海老蔵、白鸚は、高麗屋と成田屋ということになるが、海老蔵の祖父11代目團十郎の父は7代目幸四郎。3人はすべてその血を受け継いでいるということになる。こうした一連の芝居は、あるいは高麗屋による革新、革命なのではないか。そんな気がしている。


January 19, 2019

1月19日(土)歌舞伎座昼の部の白鸚の大蔵卿の威厳にびっくり

娘と歌舞伎座昼の部に行ってきた。七之助、幸四郎、芝翫が、この順で、娘のごひいき。

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最初の演目は、「舌出三番叟」だが、最後まで舌が出なかった。どうも、そういう話ではじまったのに、途中、何かの都合で、あるいは芝翫の意思で、舌を出さないことになってしまったようだ。これだけずれているのも珍しい。

次は、福助はじめ、成駒屋・中村屋親戚一同の「吉例寿曽我」。珍しい演目だが、福助のからだの調子で選ばれた演目だろう。ただ、復活の舞台では観客からあつい拍手が寄せられていたが、二度目となると、厳しい。今後はどうするのだろうか。

三つめは、「吉田屋」。幸四郎がニンに合っているせいか、いかにもいいところのボンボンという風を見せているが、七之助の方が、それに見合った傾城としての格が欠けているようにも思えた。

最後は、「一條大蔵卿」。白鸚が実に久しぶりに演じたもの。あまりやりそうではない役だ。これまでずいぶんとこの演目を見てきたが、こんな大蔵卿ははじめて。作り阿呆というもののとらえかたからして違っていて、阿呆らしさを出すことにはあまり力を入れず、それはあくまで看板というとらえ方をしているように見えた。「吃又」で、わざとらしくどもらないようなやり方ということか。後半、正体を明かしてからは実に立派。今までの大蔵卿のなかで、格式では一番。それが感動的。いつも白鸚には辛口の渡辺保先生が今回は褒めているのもよくわかる。

終わってから、娘と銀ブラ。


January 14, 2019

1月14日(月)13代目團十郎白猿襲名を寿ぐ

朝、皿を洗っていたら、妻から海老蔵が團十郎を襲名するということを告げられ、テレビを見ると、記者会見をやっていた。急なことで驚いた。

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ただ、團十郎を2020年に襲名するという話は、ずいぶん前から伝えられていたことで、襲名自体は驚きではない。5月から3か月というのも、前回の團十郎襲名にならってのことだろう。

「白猿」というかつての團十郎の俳号をつけたところ、記者会見では説明がなかったようだが、推測はできる気がする。12代目が生きていたとしても、海老蔵が團十郎を襲名する話は出ていて、その際には12代目が白猿を襲名することになっていたのではないだろうか。白猿、團十郎、そして新之助という三代だ。

最近は、寿命も長くなり、歌舞伎役者も長く活躍できるようになってきた。そうなると、従来の襲名のやり方では、不都合な部分が出てくる。すでに、高麗屋は白鸚、幸四郎、染五郎で、澤瀉屋は猿翁、猿之助、團子(将来は亀治郎か)だ。

勸玄が新之助となると、和史が菊之助、左近が辰之助ということになっていくのだろう。ただ、辰之助の方は問題がないにしても、菊之助は今いるわけで、そうなると今の菊之助が菊五郎にならなければならない。となると、菊五郎はどうなるのか。梅幸という名前もあるが、新しい名前を襲名する可能性もある。

それにしても、襲名というシステムは、歌舞伎界を盛り上げるうえでよくできた仕組みだ。

January 13, 2019

1月13日(日)初春大歌舞夜の部を見る

昨日は午後、さいたまのNHK文化センターで講義。二二社のうち下八社について述べたが、最近行った中七社にもjふれた。

そこから銀座へ出て、時間があったのでサウンドクリエイトにより、新年のあいさつ。シーズン3の打ち合わせを若干。

銀座へ出た主な目的は、歌舞伎座夜の部を観るため。

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演目は「絵本太功記」、「勢獅子」、「松竹梅湯島掛額」。

最初の「絵本太功記」は、吉右衛門が立派だが、個人的にこの話、断片的すぎて、いつもあまり面白いとは感じられない。真柴久吉がなぜ風呂を沸かして、自分で先に入るのかがわからない。誤って母親を殺すというのも、どうなんだろうか。

次の「勢獅子」は、ベテランたちはさしたるものではなく、若手の勢いが目立った。

最後の「松竹梅」は、すでにNHKのテレビ中継で見たが、あまり変わっていなかった。二つの話を無理にくっつけただけで、この作品どうなのだろうか。猿之助も、なんだかさほどやる気には思えなかった。

七之助の人形ぶりについては、渡辺保先生が劇評で書いているし、そこで書かれていることは、先日直接うかがった。人形になろうとすると、人間になり、人間になろうとすると人形になる。いろいろと難しいところだ。

January 08, 2019

1月8日(火)新橋演舞場初春歌舞伎公演夜の部

昨日は、新橋演舞場の夜の部へ行った。今回、昼の部は11時半からはじまり、夜の部は4時からはじまるという変則の形。昼の部は、正味2時間半しかないのに、夜の部は4時間ある。なんだか、不公平な感じもする。昼の部は、今あまり見たいと思わない「極付幡随長兵衛」なので、見ないことにしている。そのとき苦手な演目というものもある。

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正月の新橋は海老蔵ワンマンショー的なところが強い。成田屋の興行ともいえる。最初の「鳴神」は、児太郎がリードする展開。上人を誘惑する悪女的なところは、この人うまい。右團次の方は、それに押され気味だが、最後の立ち回りで挽回の気配。

次の「牡丹花11代」は、11代目団十郎、要は「海老様」生誕110年を祝う舞踊だが、海老蔵の二人の子供がかわいいという、ただそれだけのもの。それで観客は満足。

次の「俊寛」は、海老蔵初役。イメージとはかなり違う役だが、堅実に演じている。最後の船を見送る場面、座り込んで彼方をじっと見つめるところは、妻を殺された瞬間の悲しみと、海老蔵本人の悲しみが重なり、後になるほどこころにしみてくる。それを意図しての演目なのだろうが、演じる本人はそこらあたりどのように感じているのだろうか。

最後は、海老蔵の課題曲である「鏡獅子」。これまで何度も演じ、何度も見てきたが、今回はだいぶ良くなった。海老蔵は、9代目の團十郎を意識して、これに挑んでいるのだろうが、女で踊る不自然さがかなりなくなっている。これなら「京鹿子娘道成寺」を踊ってほしい。そんな気がした。


January 06, 2019

1月6日(日)今年の初芝居は国立劇場だったが

今年の初芝居は国立劇場。演目は、並木五瓶の『袖簿播州廻』をもとにいした『姫路城音菊礎石』。

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まだ松の内ということで、獅子舞などが出てにぎわっていた。

芝居の方は、補綴した人間が何を考えているのか、全体にばらばらで山場がない。最近の国立劇場は、渡辺保先生も苦言を呈しているが、方針がよくわからない。

わずかに面白かったのは、キツネのくだりか。そこも、寺島家の子供の力が大きい。それがなかったら、まったく面白みのないまま終わってしまっただろう。

菊五郎劇団も、人がいるのだから、もう少し面白い芝居をやってほしい。


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