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芸能・アイドル

January 14, 2019

1月14日(月)13代目團十郎白猿襲名を寿ぐ

朝、皿を洗っていたら、妻から海老蔵が團十郎を襲名するということを告げられ、テレビを見ると、記者会見をやっていた。急なことで驚いた。

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ただ、團十郎を2020年に襲名するという話は、ずいぶん前から伝えられていたことで、襲名自体は驚きではない。5月から3か月というのも、前回の團十郎襲名にならってのことだろう。

「白猿」というかつての團十郎の俳号をつけたところ、記者会見では説明がなかったようだが、推測はできる気がする。12代目が生きていたとしても、海老蔵が團十郎を襲名する話は出ていて、その際には12代目が白猿を襲名することになっていたのではないだろうか。白猿、團十郎、そして新之助という三代だ。

最近は、寿命も長くなり、歌舞伎役者も長く活躍できるようになってきた。そうなると、従来の襲名のやり方では、不都合な部分が出てくる。すでに、高麗屋は白鸚、幸四郎、染五郎で、澤瀉屋は猿翁、猿之助、團子(将来は亀治郎か)だ。

勸玄が新之助となると、和史が菊之助、左近が辰之助ということになっていくのだろう。ただ、辰之助の方は問題がないにしても、菊之助は今いるわけで、そうなると今の菊之助が菊五郎にならなければならない。となると、菊五郎はどうなるのか。梅幸という名前もあるが、新しい名前を襲名する可能性もある。

それにしても、襲名というシステムは、歌舞伎界を盛り上げるうえでよくできた仕組みだ。

January 13, 2019

1月13日(日)初春大歌舞夜の部を見る

昨日は午後、さいたまのNHK文化センターで講義。二二社のうち下八社について述べたが、最近行った中七社にもjふれた。

そこから銀座へ出て、時間があったのでサウンドクリエイトにより、新年のあいさつ。シーズン3の打ち合わせを若干。

銀座へ出た主な目的は、歌舞伎座夜の部を観るため。

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演目は「絵本太功記」、「勢獅子」、「松竹梅湯島掛額」。

最初の「絵本太功記」は、吉右衛門が立派だが、個人的にこの話、断片的すぎて、いつもあまり面白いとは感じられない。真柴久吉がなぜ風呂を沸かして、自分で先に入るのかがわからない。誤って母親を殺すというのも、どうなんだろうか。

次の「勢獅子」は、ベテランたちはさしたるものではなく、若手の勢いが目立った。

最後の「松竹梅」は、すでにNHKのテレビ中継で見たが、あまり変わっていなかった。二つの話を無理にくっつけただけで、この作品どうなのだろうか。猿之助も、なんだかさほどやる気には思えなかった。

七之助の人形ぶりについては、渡辺保先生が劇評で書いているし、そこで書かれていることは、先日直接うかがった。人形になろうとすると、人間になり、人間になろうとすると人形になる。いろいろと難しいところだ。

January 08, 2019

1月8日(火)新橋演舞場初春歌舞伎公演夜の部

昨日は、新橋演舞場の夜の部へ行った。今回、昼の部は11時半からはじまり、夜の部は4時からはじまるという変則の形。昼の部は、正味2時間半しかないのに、夜の部は4時間ある。なんだか、不公平な感じもする。昼の部は、今あまり見たいと思わない「極付幡随長兵衛」なので、見ないことにしている。そのとき苦手な演目というものもある。

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正月の新橋は海老蔵ワンマンショー的なところが強い。成田屋の興行ともいえる。最初の「鳴神」は、児太郎がリードする展開。上人を誘惑する悪女的なところは、この人うまい。右團次の方は、それに押され気味だが、最後の立ち回りで挽回の気配。

次の「牡丹花11代」は、11代目団十郎、要は「海老様」生誕110年を祝う舞踊だが、海老蔵の二人の子供がかわいいという、ただそれだけのもの。それで観客は満足。

次の「俊寛」は、海老蔵初役。イメージとはかなり違う役だが、堅実に演じている。最後の船を見送る場面、座り込んで彼方をじっと見つめるところは、妻を殺された瞬間の悲しみと、海老蔵本人の悲しみが重なり、後になるほどこころにしみてくる。それを意図しての演目なのだろうが、演じる本人はそこらあたりどのように感じているのだろうか。

最後は、海老蔵の課題曲である「鏡獅子」。これまで何度も演じ、何度も見てきたが、今回はだいぶ良くなった。海老蔵は、9代目の團十郎を意識して、これに挑んでいるのだろうが、女で踊る不自然さがかなりなくなっている。これなら「京鹿子娘道成寺」を踊ってほしい。そんな気がした。


January 06, 2019

1月6日(日)今年の初芝居は国立劇場だったが

今年の初芝居は国立劇場。演目は、並木五瓶の『袖簿播州廻』をもとにいした『姫路城音菊礎石』。

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まだ松の内ということで、獅子舞などが出てにぎわっていた。

芝居の方は、補綴した人間が何を考えているのか、全体にばらばらで山場がない。最近の国立劇場は、渡辺保先生も苦言を呈しているが、方針がよくわからない。

わずかに面白かったのは、キツネのくだりか。そこも、寺島家の子供の力が大きい。それがなかったら、まったく面白みのないまま終わってしまっただろう。

菊五郎劇団も、人がいるのだから、もう少し面白い芝居をやってほしい。


December 16, 2018

12月16日(日)歌舞伎座夜の部はBプロで2回目

昨日は、夕方歌舞伎座へ。12月大歌舞伎夜の部を観る。夜の部は今月2回目。

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2回見に来たのは、「阿古屋」が変則のため。前回は初日、玉三郎の阿古屋だった。今回はBプロで阿古屋は児太郎。玉三郎が岩永。保先生は気持ち悪かったと言っておられたが、最初から人形になりきっているのがすごい。小6ファンの妻も、これに比べたら松緑は足元にも及ばないという感想だった。たしかに。阿古屋も引き継いでほしい役だが、人形ぶりも、藤十郎と玉三郎の後を継いでこれができる人が育ってほしい。

児太郎の阿古屋は、いろいろ問題ありで、楽器によって波がある。琴はあまりうまくないし、胡弓の出だしはどうなるかと心配したが、後半かなり持ち直し、聞かせた。三味線が一番安定していた。ただ、この人、将来は父を超える大物になるような予感もした。

次は、初日と変わらない「あんまと泥棒」。相変わらず中車が達者だが、初日に比べて、酒を噴出した後、吹くところなど細かいところが変わっていた。

最後は、玉三郎の「傾城雪吉原」という新作舞踊。これがいけない。話が合って、主人公の心情を表現するという形に傾きすぎて、踊りがつまらない。玉三郎も舞台をうろうろしているだけに見える。新作舞踊は新作歌舞伎よりも難しい。


December 03, 2018

12月3日(月)歌舞伎座夜の部は初日

昨日は歌舞伎座夜の部へ行った。初日。三階席で三列目は珍しい。やはり玉三郎の「阿古屋」の人気なのだろう、1列目がとれなかった。1階席に某大学教授夫妻が来ているのを発見しつつ、観劇。

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「阿古屋」は、以前1階席の前の方で見たことがある。やはり胡弓がいちばんうまいのは変わらず。絢爛さも変わらないが、少しからだが前よりも細くなったかもしれない。松緑の人形ぶりはそれなりだが、今度玉三郎のも見る予定なので、そちらを見てみないと評価は下せない。

次の「按摩と泥棒」ははじめて。中車がうまい。この人、あと10年歌舞伎をやったら、べらぼうにうまい芝居をするのではなかろうか。松緑はまだ役をつかみきっていないかもしれない。

最後は「二人藤娘」。「藤娘」は、「道成寺」に比べて動きが少ないので難しい。初めての二人、途中でだれる。もっとも二人の頭のなかには、「阿古屋」のことしかないのだろう。

帰り、魚粋に寄ったら、カナダ人にレナード・コーエンを勧められる。コーエンはカナダ生まれだということをはじめて知った。


November 18, 2018

11月18日(日)今月の歌舞伎座は実は勘三郎追善興行なのではなかろうか

歌舞伎座顔見世興行昼の部に行ってきた。一番のお目当ては、右近が栄寿太夫として清元デビューすることか。彼が本名で初舞台を踏んだのは、2000年4月。私が歌舞伎を本格的に見始めた時期で、それを見ている。「松虫」という演目だった。今回は、「十六夜清心」でデビューということになった。


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延寿太夫の隣で清元を歌ったが、かなりの部分、栄寿太夫が担当したので、ワンマンショーのようでもあった。まず、声がいい。語りがうまい。技術的にはまだまだでも、この土台があると清元で大成することは間違いないだろう。役者との二刀流がどうなるのか。興味は尽きない。

今月の歌舞伎座、まったくそうとは言っていないが18世中村勘三郎追悼興行のように見える。「松虫」だって、右近は勘三郎と一緒に出たはずだ。今月は出ている役者が、勘三郎に近いのが多く、最初の「お江戸みやげ」でも、劇中で中村座が立派な劇場として扱われている。その主役が時蔵だ。夜の猿之助の「法界坊」も、平成中村座での最初の演目だけに、どうしても勘三郎のことを思い出す。

私は行かなかったが、平成中村座の公演では、勘三郎自身が舞台に現れたらしい。

November 13, 2018

11月13日(火)歌舞伎座顔見世夜の部を観る

昨日は歌舞伎座夜の部へ行った。顔見世興行だが、今月歌舞伎の公演が5座で行われていることもあり、ちょっと寂しい感じがした。

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それでも、短いながら吉右衛門の「山門」は立派。五右衛門を堪能させてくれた。菊五郎の久吉も、すっとして美しい。次の雀右衛門の「文売り」は22年ぶりの上演だけに見たことがない。珍しい演目だが、日本舞踊ではかかるものらしい。これもなかなかに面白い。雀右衛門が力を上げたことは間違いない。

一つ興味をひかれたのは、「文売り」が『花紅葉士農工商』のなかに含まれるということ。士農工商という制度が江戸時代には実は存在しなかったようで、この踊りも、士農工商それぞれがモチーフになり、「文売り」は商にあたる。差別ではなく区別だったのではないのか。どうもそうらしい。

最後は、猿之助の「法界坊」。「法界坊」は、平成中村座のオープニングを飾った作品で、私のなかでは勘三郎のイメージが強い。最近では吉右衛門でも見た。そうしたもののなかで、猿之助の法界坊はもっとも汚く、エロい。ほかの役者が普通に演じているなかで、まったくの遺物がそこに登場したような感覚だった。これがいいのか悪いのかは分からないが、猿之助独特の世界がそこにあることは間違いない。しかも、きたないにも関わらず、もともと女形なので、最後の「双面」で、おくみに化けると、所作が美しい。猿之助が弁天小僧をやるとどうなるのだろうか、そんなことを思った。

October 13, 2018

10月13日(土)国立劇場で『平家女護島』通しを見る

昨日は午前中に歯医者。右上の親知らずを抜いてもらう。かなり悪くなっていた。というわけで、口の中がその後血の味が残り、あまり気持ちがよくない。

ヒルズへ行き、昼食をとったあと、校正の作業をする。3章分終わった。

次は国立劇場。『平家女護島』の通し。先月の歌舞伎座で、吉右衛門の「俊寛」を見ているので、またかというところもあったが、通しで見たことがないので行ってみた。筋書には、事前に知っていることだが、早野龍五さんのエッセーが載っていた。さっそくそれを読む。

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主演の芝翫が平清盛と俊寛を演じる。最初の場面は、清盛の圧力の前に、俊寛の妻が自害する場面。これははじめてみた。

次が、いわゆる「俊寛」の場面。歌舞伎座に比べると、配役はかなり地味。それでも松江や橋之助はよくやっていた。亀鶴も悪くない。芝翫の俊寛は、最後の場面が迫真の演技。吉右衛門の諦念とは相当に違うが、顔をじっと見ていると、芝翫は俊寛の絶望をよく表現している。

最後は、清盛が俊寛の妻と千鳥の亡霊にさいなまれる場面。こんな展開になるとは知らなかった。福之助が、なかなか立派な立ち回りをしていた。

見ていて、はじめて疑問に思ったのは、僧都である俊寛に妻がいること。これまでは気にならなかったが、実際に妻が出てくると、急に疑問になった。調べてみると、『平家物語』では、女がいたことになっている。平家は読んだが、瞬間に関しては、今回福之助が演じた有王が島に俊寛を尋ねる場面だけ。なるほどそうだったのかとはじめて理解した。


October 11, 2018

10月11日(木)成田屋以外でははじめての助六

昨日はヒルズで打ち合わせの後、歌舞伎座へ行った。夜の部を見るため。

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今回は、18世中村勘三郎7回忌の追善興行。もう7回忌だ。勘三郎が突発性難聴になったとき、たまたま銀座の4丁目の交差点で、七之助の姿を見かけた。ふと気づいたら隣にいたのだが、そのときの堅い重苦しい雰囲気を覚えている。今回はその七之助が、「助六」では揚巻を初役で演じている。

最初は「宮島のだんまり」だが、いつものようにというか、あまりこの演目の意味が分からない。

それに比較すれば、「吉野山」の勘九郎の忠信は、楷書の踊りで、とくに合戦の場面が見事。玉三郎の方は、最近、何をやろうとしているのか、私にはよく分からないところがある。

「助六」は、成田屋以外で見たのははじめて。団十郎にしても海老蔵にしても、何か重要なときにしかやらないので、その祝祭的な雰囲気が伴うが、今回は、それがなく、その分で物足らなさを感じた。

仁左衛門は、人間としての助六を演じていて、それはそれで立派なものだが、荒事の超人間的な部分では、海老蔵に劣る。七之助は、指導を受けたであろう玉三郎そっくりだが、まだはまっていないのは初役だからだろう。歌六の意休が弱い感じなのが気になった。


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