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芸能・アイドル

June 16, 2025

6月16日(月)音羽屋襲名は2か月目で夜の部

昨日は午後、歌舞伎座の夜の部へ。

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演目は「暫」から。絢爛豪華ないかにも歌舞伎らしい演目だが、中身は荒唐無稽。最近は成田屋しか演じていない。昔は、2代目松緑やら羽左衛門が演じていた。こうした作品、現代の人間には絶対に書けない。それ自体が文化財。

次は、菊五郎、菊之助襲名の口上。その後は、その親子の「連獅子」。この親子のものは一昨年の9月に見ている。そのとき、菊之助は9歳。うまくできなくてもどかしそうだったが、2年経つと、すっかり変わっていた。子獅子が安定してきて、親の方が心配がなくなったのか、なかなかよい親獅子。今回よく分かったのは、親獅子は子獅子がしっかりと成長したのを確認して、突き落としていること。なるほどと思った。

最後は「芝浜皮財布」。松緑が政五郎をはじめて演じている。真面目なところはぴったりだが、前半のダメな部分。ダメさが物足りない。酒飲みに集まってきた連中も、なぜ女房自慢をするのか、そこらあたりがわかっていないようでもあった。年の差を基準に自慢するのだが、それも他に自慢する種がないから。そこらあたりがうまく出ていない。前に見たのは、7代目菊五郎の政五郎。見ながら、それを思った。

 

June 07, 2025

6月7日(土)歌舞伎座は音羽屋ダブル襲名の2か月目

今日は歌舞伎座昼の部へ。音羽屋親子襲名の2か月目。

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最初は、「元禄花見踊」。右近と隼人を中心に若手が踊る。目を引いたのは廣松。叔父の雀右衛門の路線にあるので、近々芝雀を襲名してほしいと思った。問題は右近。「鏡獅子」も、少し違和感があったのだが、体が動きすぎるのかもしれない。50代の玉三郎がそうだった。その分、動きが機械的になる。ふっと力が抜けたところがないと、色気が出ない。

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「車引」は、菊之助の襲名狂言。相当に頑張っているし、体の張り方は申し分ないが、声を少し悪くしていて、そこが気の毒。変声期かという声も、客席から上がっていた。

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「寺子屋」は、この演目、一時相当に熱心に見ていたことがあり、その後若干食傷気味になっている。そのせいか、豪華な配役だが、集中力に欠けてしまった。清四郎のよだれくりが意外と不発。萬太郎は頑張っているが、大きくはない。時蔵は相変わらず素晴らしく、雀右衛門、魁春と揃うと、本当に立派な舞台になる。菊五郎も後半がよかった。

最後の「お祭り」では、清元は、右近こと栄寿大夫が歌舞伎座では初の立唄。兄が立三味線。そのことは知ってはいたので驚きはしなかったが、途中から、舞台に出て踊るのではないかという気分になった。

終わってから、三越で音羽屋襲名展を観る。その後、サウンドクリエイトへ。今日は、カートリッジの三点止めの話が興味深かった。それで安定度が増しているらしい。他にはないところが、注目される。

 

May 09, 2025

5月9日(金)音羽屋襲名は昼の部で新菊之助の道成寺天才ぶりを発揮する

今日は歌舞伎座昼の部。

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播磨屋さんにとってもらった一等席。招待ではない。

最初は「寿式三番叟」。前半の儀式的なところはよかったが、後半の5人三番叟はショーの趣。箇所だけが、三番叟らしい不敵な笑みを浮かべ、種之助もそういうところがあるが、後の三人はまったく同調していない。そこらあたりどうなんだろうか。

次は「勧進帳」。團十郎の弁慶は、ずいぶんと大人になったというか、貫禄十分。保先生も書いているが、前半の方がいい。後半は、なぜか緊張感が薄れた。新菊五郎の富樫は、最初の名乗りがよいが、こちらも、進むにつれて迫力がなくなっていった。團十郎との「勧進帳」を望んだのだから、もっと迫ってほしかった。

3演目目は「三人吉三」。時蔵、彦三郎、錦之助。時蔵は、ここのところとてもよい。彦三郎も、悪くない。錦之助のせりふ回し、七五調が板についてない感じがした。

最後は、「三人道成寺」。すっぽんからでてきたところから、新菊之助が目を引く。女形の踊りは初めてのはずだが、まったくそう思わせない。花道で、扇子を帯に押し込んでしまい、出ないところを父親から渡された。ここらあたりがいかにも親子。

玉三郎の道成寺は、もしかしたらこれが最後かもしれない。新菊之助の将来が楽しみという、そういう舞台だった。

 

May 07, 2025

5月7日(水)音羽屋襲名の歌舞伎座昼の部を見る

朝大失態。金曜日と間違えて、歌舞伎座へ行ってしまった。劇場の前で気づき、家に戻る。

そのまま家で仕事をして、夕方また歌舞伎座へ。夜の部を観る。

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最初は、松緑の「義経腰越状」。観たことがあるような気もするが、まったく覚えていない。最初、左近が出てきたが、体の動きが父親ソックリ。そこで奇妙なスズメ踊りとなるが、これがよくわからない。

松緑は、酔態での踊りということになるが、こちらも分かりにくい気がした。かなり難しい演目なのではないだろうか。再演を期待したい。

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音羽屋襲名披露の口上は、当人たちの他、松緑、團十郎、梅玉、玉三郎、楽善のみの挨拶。後ろに居並ぶ音羽屋の面々。誰かあまりよく分からなかった。3階から見たせいもある。團十郎がかつての左團次の役をしているようで、内容も毎日違うらしい。それは当人の弁。

最後は「弁天小僧」。新菊五郎お手のものだが、南郷は、父親の松助没後20年ということで、松也。頑張ってはいるが、兄貴分にはなかなか見えない。

勢ぞろいはちびっ子。とくに梅枝が小さくて、頑張っている感じ。

最後は、立ち回りと、山門。7代目菊五郎が最後立ったのがうれしかった。

 

May 03, 2025

5月3日(土)神谷町小歌舞伎は第3回

昨日は午前中仕事をした後、歩いて豪徳寺へ。デニーズで妻と落ちあい昼食。平日なのにランチメニューがないのは、ゴールデンウイークのせいだった。

そこから、浅草へ。浅草公会堂。

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神谷町小歌舞伎の第3回目、午後の部を見る。

芝晶君はすっかり女形。腰元と奥庭の静御前。

注目は、橋之助の四の切の静御前。女形は珍しいが、考えてみれば祖父は女形の芝翫。その血が生きている気がして、女形でやってほしいような気もした。

小歌舞伎は来年もあるとのこと。いつ大歌舞伎になるか。まだ道は遠いのだろうか。

 

April 24, 2025

4月24日(木)亀蔵主演の「無筆の出世」を幕見する

昨日は忙しかった。午前中は朝日カルチャーセンターの新宿教室で、「日本10大神社」の講義。今回は、古代篇に入り、出雲大社について話をする。

その後昼食をとり、時間つぶしをしてから、午後は、黒崎政男さんの講義「いつもそこにライプニッツがいた」を拝聴する。予定通りにはいかず、次回廻しになる。

そこから銀座へ。妻と待ち合わせ、夕食を軽くとってから、歌舞伎座で幕見。

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夜の部の最後の演目、「無筆の出世」で亀蔵が主役の治助を演じるのを見る。松緑と3回交代することになっていたが、歌舞伎座の椅子の不具合で休演があり、今日が2度目で亀蔵にとっては千穐楽。

ニンということでは、治助、亀蔵の方があっている。松緑もそれを自覚しているのだろうが、やはり講談歌舞伎は自分が主役にならないわけにはいかないのだろう。

April 20, 2025

4月20日(日)紀尾井町家話と歌舞伎座夜の部

一昨日は、紀尾井町家話。雀右衛門と門之助がゲストで、新吾がアシスタント。

最初、松緑が芸術院賞受賞を自ら発表したが、雀右衛門からお祝いを言われた時には、顔を真っ赤にしていた。

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海外公演の話などが中心だった。

昨日は歌舞伎座へ。夜の部だけを観る。

「毛谷村」は、仁左衛門の番。ちょうど写真付きの筋書きで、同じ演目なのに、写っている六助の表情が仁左衛門と幸四郎でまるで違う。仁左衛門はきりりとしているが、幸四郎はほんわか。幸四郎の方は見ていないが、まったく違うのだろう。孝太郎のお園は、回を重ねているせいもあり、立派。

「鏡獅子」は、右近のライフワークが格調が高い。とくに後半の獅子がよかった。前半の弥生、渡辺保先生は絶賛だが、ちょっと愛嬌がない気もした。菊之助の方がよいような。これからか。

「無筆の出世」は、講談歌舞伎の第3弾。ついに松鯉が語り手として登場。徹底した善の物語。言葉で語るのと、それを舞台にのせるのとではずいぶんと印象が違うのではないだろうか。最後の場面、佐々与左衛門がすぐに自分の手紙と気づくところ、そこに気づくまでの過程を描くともっと面白くなるのではと思った。

March 16, 2025

3月16日(日)3月大歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」Aプロの通しは3階席だとかなりきつい

今日は朝から歌舞伎座へ。「仮名手本忠臣蔵」Aプロの通し。

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3階席での通しなので、一番強い印象は「きつかった」。

Bプロの方は、昼の部だけすでに見ている。同じ演目のはずなのに、役者が違うと、印象がかなり変わる。やり方も役者によって違う。進物場など、同じではと思っていたが、橘太郎が松之助にかわっただけで、違う。合図が、「えへん」と右足を出すで違うのだが、それでもう全体が変わってくる。

芝翫と松緑の師直も、悪さの質が違う。

判官は菊之助から勘九郎にかわり、大星が松緑から仁左衛門に代わった。ただ、この場については、1週間前に見た印象が強く、あまり続けてみるものではないのかもしれない。考えてみると、菊之助と勘九郎、判官と勘平で役が二日で交代するものの、毎日切腹をするということでは変わらない。本人たちはどう感じているのだろうか。

夜の部は、菊之助がこれまでとは違った面を見せていた。今までだと型通りという印象が強かったがそれを打破している。

土曜日に、渡辺保先生の講座を拝聴して、勘平の場面について、他の役者がニンにないということを力説していたが、実際に見るとそういう印象はなかった。

一力茶屋では、時蔵のお軽がやはりよい。巳之助の平右衛門も、これはやりやすい役ということもあるが、頑張っていた。愛之助については、渡辺先生も指摘していたように、正体を隠しているというところが何か欠けているような。

終わって、お疲れの一日。3階席で通しは考えものだ。

March 13, 2025

3月13日(木)正月国立公演の時蔵のお園に感心する

昨日は、少しお疲れ気味だったので、午前中だけ仕事をした。

午後は、録画していた正月公演「彦山権現誓助剣」を見た。

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渡辺保先生の劇評では「必見」と書かれていたが、1月は5回も他の公演を見たので、けっきょく行かなかった。

劇評では時蔵のことがほめられていたが、まさにその通りで、とくに通しならではの「一味斎屋敷」の場面、自由自在で一人で物語を作り上げていた。いつの間にか立派な立女形になっている。
昨日は雨だったので、散歩というわけにもいかず、プロ野球のオープン戦を見ながら、家のなかで歩いてみた。いつも目標としている7500歩に到達。1時間半くらいかかった。

 

January 25, 2025

1月25日(土)志ん朝の「抜け雀」を聴く

今日は起きたら10時前でびっくり。一日が短かった。来週の古事記ゼミの準備をするが、今回の部分はかなり長い。これをどうするか。

終わってから、録画していた志ん朝の落語を見る。

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演目は「抜け雀」。古典落語だが、何しろあまり落語を見ないので知らなかった。話はシュール。

志ん朝は一度生で聴いたことがある。立川の公会堂だったと思うが、超満員で、内容もすさまじかった。生前一度は聴いていてよかったと思う。

亡くなったのは63歳と若い。突然亡くなったという印象がある。その後も活躍していたら、また聴きにいったかもしれない。

 

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