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芸能・アイドル

January 16, 2018

1月16日(火)「劇的なるものをめぐってⅡ」の上映会に行く

昨日は夕方早稲田大学へ行った。案外、早稲田に行くことは少ない。何度目かだろう。

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大隈講堂の前には列が出ていたが、これは、『劇的なるものをめぐってⅡ』上映会のためのもの。1000名の募集だが、早々に満員になったという。これは、1970年に早稲田小劇場で上演されたときの通し稽古の記録映像。よくこんなものが残っていた。

最初は、渡辺保先生による解説。近代演劇とは異なる新しい演劇の流れが生まれたということを力説される。その後、上演。もちろんはじめて見たが、何より伝説の白石加代子の演技がすごい。セリフ回しは想像されたが、身体の近い方が、歌舞伎の荒事を思わせる。渡辺先生は、筋というものがないということを強調されたが、実際に見てみると、一つの物語になっているという印象を受けた。この時代、私は早稲田小劇場は見ていないが、黒テントや赤テントを見ていたので、奇異なものにはまったく感じられなかった。

歌舞伎の舞踊など、道成寺が代表だが、途中に、本題の設定とはまるで異なるような部分はいくらでも出てくる。この時代の小劇場は、それと同じような作劇術をとっていたのではないだろうか。終わってから、休憩をはさんで、渡辺先生と鈴木忠志氏の対談。鈴木さん、いつものことではあるが、かなり饒舌だった。いろいろなものを組み合わせるという手法について、引き出しの多さを上げたことが新鮮だった。

終わってから慰労会があったが、そこでの話では、鈴木さん自身が舞台に立ったこともあったという。それが、ヨーロッパでは記録されている可能性があるとか。ちょっと持て見たいと思った。

January 11, 2018

1月11日(木)高麗屋三代の襲名興行はなんといっても「勧進帳」

昨日は、歌舞伎座に行った。高麗屋三代の同時襲名。初春からめでたい公演だ。

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昼夜続けてみたのだが、やはりなんといっても「勧進帳」。吉右衛門の富樫がすごい。富樫という役がこれだけ面白いものだということを初めて知ったような気がした。幸四郎は初演の弁慶も見たが、そのときのわざと大きく見せようとする体の動きがなくなり、自然になったところがいい。ただ、なぜか弁慶の面白さが出ていない気がした。ストレートすぎるのだろうか。あと注目は新染五郎。客席の期待も大きく、すがすがしい義経を演じていた。将来が楽しみ。

後は、猿之助が怪我のため、涎くりだけの出演となったことが響いてもいる。愛之助が2つの演目で二役を演じ分けなければならなくなった。それはそれで変化の妙を楽しめるのかもしれないが、それぞれ猿之助だったらと思うと、やはり残念。口上の席にもつらなっていなかったことを、終わってから気づいた。

白鸚の「寺子屋」。申し分のない出来なのだと思うのだが、ちょっと「寺子屋」を一時見すぎたせいか、なんだか楽しめなかった。これはこちら側の問題だろう。

新橋も歌舞伎座も、ともにほぼ満員。それだけでもめでたい正月興行だ。


January 09, 2018

1月9日(火)新橋演舞場で初芝居

新橋演舞場の初春歌舞伎公演に行ってきた。


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役者は、基本的に、海老蔵に獅童、それに右團次。これで昼夜は、やはり辛い。昼夜ともほぼ満員だが、とくに昼の部はあまり面白くない。「天竺徳兵衛」は、はじめて見たが、獅童一人の活躍ではなんともならない。獅童は、見栄など海老蔵に教わっている気がするが、迫力ではどうしても劣る。

その後、海老蔵のにらみで、「鎌倉八幡宮静の法楽舞」に。全く新しい舞踊という感じがするが、さほど見るべきものがない。あまり面白くない、昼の部。


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夜の部は、「日本むかしばなし」。桃太郎の話を軸に、浦島太郎や花咲か爺さんや一寸法師、それにかぐや姫の話がからむ。とくにだめなのは、鬼ヶ島。ちょっと、設定をいじりすぎ。もっと素直な方がよかった。後半は、花咲か爺さんが悪くない。その後、鷹之助の一寸法師もいいが、最後のかぐや姫は、海老蔵最後の独白が、内容がなくてかわいそう。劇作家が世間を忖度し、適当に書いたということが見え見え。全体としては悪くない。直せばもっと面白い。

January 08, 2018

1月8日(月)「メタルオペラ ミレニアム桃太郎」を見てきた

昨日の夜は、池袋の芸術劇場で開かれた桜月流の公演、「メタルオペラ ミレニアム桃太郎」を見てきた。

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昨年の夏に、すでに「ミレニアム桃太郎」の公演があったが、今回は主役の桃太郎と、その母親の弁財天、それに外郎売に扮した(化けた)謎の男の他はメンバーも一新され、ライブと芝居が合体したような公演になった。

終わってから、外郎売の松木氏に聞いたところ、この公演がいかに大変だったかを力説された。なんとバンドのドラマーは主役と同じく16歳らしい。

ついでに神社関係者から、いろいろと情報を聞き出す。公演の方は、今日が千秋楽。


December 23, 2017

12月23日(土)歌舞伎座第3部は今月一番の出来

昨日の夜は、歌舞伎座の12月大歌舞伎第3部に行ってきた。

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演目は、「瞼の母」と「楊貴妃」。「瞼の母」は、鈴木忠志さんの芝居で見ているが、歌舞伎座でははじめてかもしれない。前の日に、朝日新聞でこの演目、今年のベスト3に選ばれていた。おそらく出演者もいい気分で舞台に登っているのだろう、全体にしまったいい出来だった。とくに中車の忠太郎は、やくざにしては品がありすぎるが、相当に歌舞伎役者として腕をあげたように思う。玉三郎の方は、ちょっと弱いというか、母親の情に流されすぎている分、母の非情さ、強さが足りない。

最後は、やはり玉三郎と中車の「楊貴妃」。はじめて見た。中車の踊りは初めて見たが、足さばきが素人。玉三郎の方は、完全に京劇の役者だが、扇子を使ったところ、神業と見えた。一番感動したのは、琴かもしれない。筋書がどこかへ行ってしまって確認できないが、とびぬけてうまい。誰だろう。


December 05, 2017

12月5日(火)12月大歌舞伎第1部と第2部を見に行く

12月大歌舞伎第1部と第2部に行ってきた。

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第1部は、愛之助の「実盛物語」と、松緑の「土蜘」。愛之助は、実盛の愛情豊かなところ、そして人間としての大きなところがまるで演じられていない。これは、なかなかゆゆしき問題だろう。今まで見た「実盛物語」では、はっきり言って最低。松之助や片岡亀蔵などの方がよかった。

松緑の「土蜘」は、辰之助時代い以来か。前は、懸命に土蜘の精になろうとしていたように思うが、今はそのままで役になっている。ただ、一度糸を投げるのに失敗したので、ちょっとマイナス。

2部は、中車と愛之助の「らくだ」と、松緑の「蘭平物狂」。「らくだ」は、なんといっても片岡亀蔵のらくだがすごい。死人なのでからだの力の抜き方が抜群。もうこれは至芸だ。

松緑の「蘭平」は、もしかしたら今回が最後かもしれない。体力的に難しいのだろう。周りがあまり揃っていないので、全体として盛り上がりに欠ける。左近は、ちょっと大きくなりすぎた。彼がこれをやるのは、いったいいつのことだろうか。

November 14, 2017

11月14日(火)国立劇場で二つの歌舞伎作品を見る

今日は国立劇場へ行った。歌舞伎公演の「坂崎出羽守」と「沓掛時次郎」。どちらも初めて見た。

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「坂崎出羽守」は、山本有三の作。物語の構造が実によく出来ている。渡辺保先生の劇評を見て、これが、戦争から戻ってきた人間のどうしようもない悲しさを表現したものだということが分かった。その点では、まさに戦後の作品だし、今なら、中東で上演したら、実感をもって迎えられる作品かと思える。松緑は、初役なのでまだまだだが、主人公の鬱屈を表現するには向いている。

「沓掛時次郎」は、いかにも長谷川伸という作品。梅玉は、こういう役をやっていないと言うが、雰囲気としてはとても合っている気がした。ただ、「出羽守」と、梅枝と魁春が代わるだけで、出ている役者がほとんど同じなのが、違和感を持ってしまう。

終わってから、珍しくアフタートーク。これは、なかなか楽しかった。

November 07, 2017

11月7日(火)雪の顔見世はあの世での再会を願う演目が続いた

昨日は、歌舞伎座に顔見世を見に行った。昼の部と夜の部通しで。

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今回は、吉右衛門、菊五郎、仁左衛門、藤十郎、そして幸四郎と、現代の名優が得意の演目で共演するという豪華な公演になっている。

朝、ちょっと仕事をはじめたら、時間が分からなくなり、最初の染五郎の「鯉つかみ」には10分ほど遅刻してしまった。これだけは、今回の公演としては毛色が違う。最後の本水を使っての立ち回りが中心で、そこまでに至る部分はちょっと長い。上から見ていると、観客席の最前列に相当水が飛んでいるのが分かる。

後はどれも名演だった。菊五郎の「直侍」、蕎麦屋の場面がいい。斎入が本当にネギを切っていたが、これはいつものことだろうか。場内にも蕎麦の香りが漂っていて、不思議な感覚。その前の「奥州安達原」からはじまって、雪が出てくる演目が多く、おまけにこの世ではもう交わることができない人間が、あの世での再会を誓い、それを願うものばかり。これは、偶然ではないのだろう。

泣けたのは、仁左衛門の勘平。仇討の人数に加えてもらい、そこでするなんとも嬉しそうな顔が悲しい。藤十郎の「新口村」は、藤十郎がすでに人間界を超えていて、その親を歌六がというのがちょっと無理がある。「奥州安達原」では、立派だったのに、ここは残念。

最後の「大石最後の一日」は、真山青果で、青果の芝居はどうも苦手だが、今回は今まで見た中でいちばんよかった。幸四郎も、これが幸四郎としては最後。それに対する、児太郎が立派。演技ということでは、意外にこの人が若手では一番うまいのかもしれない。屈折が感じられるところでは、吉右衛門と似ているような気もする。

また、こうした顔見世が見られるかどうかわからない。そう考えると、これは貴重な公演なのだろう。


October 14, 2017

10月14日(土)「霊験亀山鉾」を国立で見る

昨日は、国立劇場へ行った。「霊験亀山鉾」を見るため。場内はいっぱい。満員に近い盛況。


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この演目、国立では3回目の上演ということになるが、前回2002年にいったかどうかはっきりしない。どちらにしても初めて見たという感じ。

国立の復活狂言というと、ただ筋を通しただけで面白くないものが少なくないが、これは、3度も上演しているだけに面白い。なんといっても、仁左衛門の水右衛門の悪人ぶりがいい。というか、逆に言うとそれだけとも言える。ほかに、錦之助が頑張っているということになるのだろうが、私は、どうもこの役者が好きでない。これはどうしようもないことで、何かのきっかけがないと、評価できるようにならない。表情がいつも変わらず、単調だからだろうか。

最後、殺された水右衛門が、行き返って「まずは」とやるのは事前に聞いていたので、それほど驚かなかったが、観客には受けていた。お客さんが全体に素直に楽しんでいるところがよいようで、そこに歌舞伎座との観客の違いもあるのかもしれない。

October 10, 2017

10月10日(火)猿之助の代役はなぜ右近なのだろうか

猿之助がかなりの大けがをしたらしい。カーテンコールの際の事故という。セリを使って登場するところで、衣装がはさまったとか。カーテンコールは稽古などしないので、立つ位置など、しっかりと確認が行われていなかったのかもしれない。

代役は、ニュースを聞いた時に思った通り、尾上右近になった。右近は、「麦藁の挑戦」というマチネー公演で、ルフィー役をつとめているので、それがそのまま移行した形になった。こういう代役は珍しいが、実際に事故が起こってみると、そんなこともどこかで予想していたのではないかと思えてくる。何しろ動きは激しいし、長丁場だ。猿之助が一刻も早く回復し、復帰できることを祈りたい。

ただ、なぜ右近なのかということは興味深い。彼は、歌舞伎役者ではあるが、同時に、清元の延寿太夫を継ぐ可能性のある立場にある。今度、清元の名前ももらうらしい。その点では、揺れている時期ではないか。父親は最初役者をやっていて、それから太夫になった。周囲は、その期待をもっているのだろうが、本人の気持ちはどうなのだろう。役者としても、ようやく力をつけてきた段階だ。この代役がこれからどういう影響を与えていくのか。それも注目されるところである。

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