前川喜平氏との対談本『政治と宗教 この国を動かしているものは何か』の見本が徳間書店から届いた。
今年2冊目。
最近自分の本を並べてみたので、これが188冊目になる。単行本、新書、文庫がそれで、対談も著作に含めている。
この本、統一教会問題が起こる前に企画されていたのが、一気に対談、刊行になった。
前川氏は元宗務課の課長で、宗教行政の現場にいた方。
そうした角度から、話の中心は宗教法人の問題。帯にもあるように「宗教法人は解散できるのか?」が大きなテーマになっている。
宝島社から2020年に出した『教養としての世界宗教史』が今回新書になった。
1月10日の発売になるが、その見本が届いた。
元本は、大学の教科書としても使ってきたが、今回は新しく加えた部分がある。現在の宗教をめぐる状況を反映し、ロシア正教についての部分と、韓国のキリスト教と統一教会についての部分だ。帯にあるように、統一教会の教義の背景にキリスト教の原罪の考え方がある。原罪と贖罪については、元本で詳しく論じたところだ。
日曜日の日経新聞で、島薗進氏が私の『葬式消滅』(GB)について紹介してくれたようだ。
一方、『FLASH』の12月27日号には、
「統一教会問題が創価学会に飛び火…新宗教団体の見解は?幸福の科学は「金集め」と一刀両断、救済新法は唯一反対」という記事が出て、私のコメントも載っている。
『若者のための死の教科書』ができて、30日に発売になる。できるまでに2年かかった
当面は、アマゾンでしか買えない。どこかおいてみたいという書店はないだろうか。
以下、監修者としての推薦文。
若者たちと死について考えることは、爽快な体験である。年をとってくると、死が身近になってくる分、死は日常化し、病気の延長線上にあるものに変わってしまう。若者にとっては、死は遠く、茫漠とした彼方にあるため、そこに恐怖とともに、神秘を感じることができる。私は、彼らとの共同作業で、それを感じた。若いということは、まだ何事もなしとげてはいないということである。それぞれが、すでにやり遂げたことはあっても、将来において、出来そうな事柄は山のようにある。だから、死ぬわけにはいかない。時間は膨大にあるにもかかわらず、どこか焦りの気持ちも入ってくる。『若者のための死の教科書』に含まれるものは、文章も内容も、まだまだ未熟だ。けれども、若者にしか書けないこと、考えられないことがある。それを、彼らと同世代の若者たちがどう受け取るのか。それを是非とも知りたいと思うのだ。
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