昨日は京橋の国立映画アーカーイブへ行った。「『紅葉狩』赤染色版の発掘と林又一郎コレクション―初代中村鴈治郎をめぐるフィルム群」を見るため。
『紅葉狩』は見たことがあったが、他ははじめて。初代鴈治郎の演技など見たことがなかったし、他に15代目羽左衛門やら6代目菊五郎など、いろいろと見ることができた。最後に上映されたのが鴈治郎の葬儀。これがすごかった。葬儀の歴史に残るような規模。それ自体が研究に値する。
銀座周辺をぶらついてから帰宅。
夕方には、注文していてLinn Klimax System Hubが届く。夏になるのではと言われていたが思いのほか早く届く。
かなり高価なものではあるが、音を出すと、今までとは世界がまったく違う。演奏者が、聴いている人のために演奏してくれているという感覚になる。いったいどこまで素晴らしい音が出るのか。いろいろ試してみなければならない。
今日は新宿へ出かけ、歯医者で親知らずを一本ぬいてもらった。
そのあと、ディスクユニオンへ。
リー・モーガン中心にレコードを買う。
ちょうどそこに、ディスクユニオンの出版部門から電話が、寺島靖国さんの本に、『ジャズ・ジャパン』の訪問記を収録したいとのこと。
もちろん承諾した。
家に戻ってきたら、サウンドクレイエイトの竹田さんから、ブログにアップグレードのことを載せたという連絡が。
昨年の4月に亡くなった母の遺骨が、同居していた妹夫婦の家におかれたままになっていた。なるべく早い段階で納骨をということになっていたのだが、コロナのことがあり、昨日になった。
これで、長年連れ添った夫婦が同じ墓のなかに入ることになった。父としては、16年も待ったことになる。
この墓は、祖父が亡くなった後に、祖母が散歩していて見つけ、買ったものだと聞いている。本人から直接は聞いていないが、今回納骨した母がいっていた。
祖母の遺骨もおさめられてはいるが、大阪で亡くなったということもあり、骨壺はかなり小さい。他に、私には叔父にあたる人の遺骨もおさめられている。戦争の時代に病気で亡くなったそうで、本にも書いたが、父が私をつれて栃木の佐野へ行き、墓じまいをした結果、この墓に埋葬されていることになる。
これで、ひと段落というところだ。
昨日は国立劇場へ行った。「盛綱陣屋」。先日チケットをとっていたが、体調不良で妻に行ってもらったリベンジ。
予想されたように、丑之助がすごい。場内の空気を一心に集めている。種之介の軽妙さは特筆もの。千穐楽ということもあるが、全体にしまって、本格的な義太夫狂言を見たという充実感があった。
銀座へ出てサウンドクリエイト。豪華なギリシアのプリアンプとパワーアンプの組み合わせを聞かせてもらったが、事前に言われたように、歯が変な感じに聴こえた。ただ、広がりはすごい。これは、場所、鳴らし方でまったく別モノになるだろう。
妻と落ち合って、花見に。どこへ行こうかということで、目黒川になった。中目黒駅から大変な人。
西郷山公園まで歩くが、途中ヤギがいた。
朝、朝刊を開いたら、朝日新聞に『性(セックス)と宗教』の大きな広告が出ていた。大きいとは聞いていたが、ここまで大きいとは考えていなかった。ありがたい。
気分よく、上野へ。国立博物館でポンペイ展。なかなかおもしろかった。一瞬にして街が消え、その時が、そのまま冷凍保存されたよう。
見終わってからキッチンカーで、横川焼きそばなるものを食べる。
そこから、上野公園を通り、アメ横も見て、秋葉原まで歩き、そこから銀座へ。
サウンドクリエイトで、オーガニックDACが入った350を聞かせてもらう。何と贅沢で、芳醇な音の世界だろうか。
ただ、上品すぎるし、どういう音楽を聴くかが問われる。中森明菜の歌姫というレコードも聞いたが、こうなると、録音上の粗が見えて、よくない。
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