昨日は国立劇場の小劇場へ行った。「素踊りの世界」という公演。
最初に、藤間勘右衛門の解説。要は松緑のこと。
歌舞伎での舞踊と素踊りの違いについて、実際のからだの使い方を示しながら教えてくれた。これが有益。
その後、素踊りが三つ。最後は、勘右衛門の「供奴」。
これまで、幾度も歌舞伎の舞台で見ているが、素踊りになると手数が多く、ひどく難しいものに感じられた。供奴は子供でも踊るが、素踊りでは無理だろう。勉強になった。
その後、お堀端を歩いて、日本橋方面まで。将門の首塚に寄る。勘右衛門の話のなかにも、勘十郎と「将門」を素踊りで踊った話が出てきたので、何かの縁だろう。
実は初めてきたような気もするが、驚いたのはひっきりなしに参拝者があること。付近には格別何もないので、首塚めあてに訪れているのだろう。
一昨日の木曜日は、歌舞伎座タワーへ行く。ニコニコニュースの取材を受ける。推し活について。宗教の布教とどう関係するか。2時間半もかかった。
翌日は、歌舞伎座の方へ。1部から3部まで続けてみる。
最初は「 新・三国志」。スーパー歌舞伎を普通の歌舞伎にすると、絵のない絵巻物のような感じになってしまう。主演の猿之助も動きがないので、本領発揮とは言えない。そのなかで、孫権に大抜擢された福之助ががんばっていた。團子もはつらつとしていい。右近が劉備だったらと感じら。
2部は、仁左衛門の「河内山」と菊五郎の「芝浜革財布」。どちらも、手慣れたもので、いうことなし。
3部の前に、久しぶりにナイルレストランへ。当然、定番のランチ。
3部は、どちらも見たことのないであろう演目。「輝虎配膳」は近松だが、奇怪な芝居。しかも、魁春が人間を超えた化け物。
幸四郎の「石川五右衛門」は、話が今一つ。最後の山門で、黒子が鷹に巻物を加えさせるのを慌てたのか間違え、巻物が落ちるというアクシデント。観客の話題になっていた。
というわけで、終わればすっかり夜。一日ご苦労様。
一昨日の日曜日は広島へ。新幹線で行くが、やはり長い。4時間。
目的は、次の日、NHKの番組の収録があるから。中国圏の番組だが、コロナ禍の看取りということがテーマ。
困ったのはその日の夕食。街へ出ても店がやってない。日曜日ということもあるが、まん防で臨時休業しているところが多い。入った店も、7時半ラストオーダー。しかもアルコールは出ない。
収録の月曜日は、午前中時間があったので、広島市内を散歩。原爆資料館もまん防で臨時休業。
縮景園というところにはじめて行ったが、ここはこの日から再開。園内を歩いていたら、テレビ局の取材を受けた。
果たして放送されたのやら。
収録の方は、内容が難しいせいか、時間がかかり予定通りには終わらなかった。
よって、品川に着いたのは8時半。新幹線に疲れた。
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